ザ・1975のフロントマンであるマット・ヒーリーはアイヴァー・ ノヴェロ賞で2つの賞を受賞したことで、自分が過大評価されていると思い込んでしまう「インポスター症候群」になってしまったと語っている。
年間を通して音楽や映画、テレビ番組、ゲームの分野で傑出していた「イギリスやアイルランドにおける素晴らしいソングライティング」を称える賞であるアイヴァー・ ノヴェロ賞は、現地時間5月23日にロンドンのグロヴナー・ハウスで今年の授賞式が行われている。マット・ヒーリー率いるザ・1975はこの日、ソングライター・オブ・ザ・イヤー賞のほか、“Love It If We Made It”で最優秀コンテンポラリー・ソング賞を受賞している。
アイヴァー・ ノヴェロ賞はソングライター・オブ・ザ・イヤー賞を受賞したザ・1975の最新作『ネット上の人間関係についての簡単な調査』について「大胆さや弱さ、そして無謀なまでの正直さ」をすべて兼ね備えた「まさに現代を鮮やかに描いた」作品だと評している。
マット・ヒーリーは今回、アイヴァー・ノヴェロ賞を受賞したことの意義について自身のソングライティングのプロセスに言及しながら語っている。
「アイヴァー・ ノヴェロ賞はすべてが素晴らしかったよ。出席できなかったことを本当に残念に思っている」とマット・ヒーリーは『NME』に同賞で2つの賞を授賞したことについて語っている。「というのも、俺たちは授賞式に出席するために公演をキャンセルするようなことはしないわけでさ。今回のことは、この賞が正真正銘のものであることを証明することになったよね」
「出席できていたらと思うよ。同業者から投票されるわけでさ……多くのソングライターたちが、俺のことを今年最高のソングライターだと言ってくれているわけでね。本当に嬉しく思っているよ。君にも想像してみてほしいよ!」
「インポスター症候群のようになるよね」とマット・ヒーリーは続けている。「俺のクリエイティヴなプロセスは、滅茶苦茶で、大変なものだからね。もし人々がそれを知っていたら、俺にこの賞をくれることはないと思うよ。自分に羽が生えてしまったような気分だね。俺はいつもそう思うんだ、羽が生えてしまったみたいだってね」
同じインタヴューの中で、マット・ヒーリーは今年のレディング&リーズ・フェスティバルにヘッドライナーとして出演することについても語っている。マット・ヒーリーは10代の頃にレディング&リーズ・フェスティバルを訪れた体験を振り返り、『NME』に次のように語っている。「自分のカルチャーにとっての聖地巡礼なんだ。最高だったね」
ザ・1975は今夏に『ネット上の人間関係についての簡単な調査』に続くニュー・アルバム『ノーツ・オン・ア・コンディショナル・フォーム(原題)』をリリースする予定となっている。
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