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タイラー・ザ・クリエイターはテリーザ・メイ英首相が辞任を発表したことに反応を示している。

テリーザ・メイ首相は現地時間5月24日に、現地時間6月7日をもって保守党の党首を辞任し、後任となる新たな党首の選考を行うことを発表している。テリーザ・メイ首相は会見の中で、イギリスのEU離脱に向けて全力で取り組んできたとして、実現できなかったことを「とても残念」に思っていると述べている。

テリーザ・メイ首相の辞任をめぐっては、オンライン上で様々な意見が寄せられているものの、タイラー・ザ・クリエイターが彼女の辞任を惜しんでいないという。

タイラー・ザ・クリエイターは2015年に、当時内務大臣を務めていたテリーザ・メイから今後3年から5年にわたってイギリスへの入国を禁じられたとして、サード・アルバム『チェリー・ボム』を引っさげたイギリスでの公演のキャンセルを余儀なくされたことを発表している。タイラー・ザ・クリエイターのマネージャーのもとにテリーザ・メイから送られてきた手紙には当時、タイラー・ザ・クリエイターが『バスタード』や『ゴブリン』のアルバムで書いていた歌詞について、「同性愛についての侵害や偏見を助長」し、「テロ的な行動を引き起こさせる視点での憎しみを造成する」ものだと綴られていたという。

タイラー・ザ・クリエイターは当時、『ガーディアン』紙に対して自身の人種のために入国を禁じられたと感じているとして、次のように語っている。「子供たちが黒人をアイドルとして見るようになったという事実を認めたくなかったんじゃないかって思うようになったよ」とタイラー・ザ・クリエイターは語り、イギリスの税関で止められた日については「これまででサイアクな日の一つだった」と振り返っている。

先週発表されたロンドンでのサプライズ・ライヴはキャンセルとなったものの、今年9月に予定されているロンドンのブリクストン・アカデミーでの3公演が既にソールドアウトとなっているタイラー・ザ・クリエイターは今回、辞任を発表したテリーザ・メイ首相への勝利宣言とも取れるツイートをツイッターに投稿している。

タイラー・ザ・クリエイターはツイッターに一言、「テリーザは去り、俺が戻ってきた」と投稿している。

一方、タイラー・クリエイターは先日、最新作『イゴール』に収録されている“EARFQUAKE”が元々はリアーナやジャスティン・ビーバーのために書かれた楽曲であることを明かしている。

『NME』は4つ星をつけたレヴューの中で『イゴール』について次のように評している。「洗練されてエヴァーグリーンなアルバムである『イゴール』は、携帯やテレビを切って全神経を捧げるだけの価値のあるアルバムだ」

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