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クイーンのギタリストであるブライアン・メイは映画『ボヘミアン・ラプソディ』の世界的な成功を改めて振り返っている。

今年のアカデミー賞でラミ・マレックの主演男優賞を含む4部門を受賞しているクイーンの映画『ボヘミアン・ラプソディ』は全世界の興行収入が9億ドル(約1000億円)を突破したことが明らかになっており、音楽伝記映画としては歴代最高の成績を記録している。

ブライアン・メイは「BBCラジオ2」の番組「ザ・ゾーイ・ボール・ブレックファスト・ショウ」に出演して、映画の世界的な成功を予測していたかという質問に次のように答えている。「長きにわたる愛の労働という感じだったね。完成までに12年くらいはかかったんじゃないかな」とブライアン・メイは語っている。

「最終的には成功すると思っていたし、自信はあったんだけど、こんなにも成功するとは思ってもみなかった。世界的に成功を収めているわけでね。10億ドル規模の映画になっているんだ」

一方で、ブライアン・メイは映画の成功によって大金を手にしたと一部メディアで報じられていることに言及して、次のように反論している。「つい笑ってしまったんだけどさ、というのも、僕らがこの映画で金持ちになったと新聞で報じられていたんだ」とブライアン・メイは語っている。

「彼らが事実を知っていればと思うよ。少し前に会計士を雇ったんだけど、まだ1ポンドも受け取っていないんだ。お金を受け取ってもいないのに、どうしてその映画が成功したと言えるんだい? そういう多くの人たちは、僕らが分け前をもらうに過ぎないということに気がついていないんだ」

ブライアン・メイは続けて、映画を「公開すること」ができたことを「嬉しく」思っているとした上で、アカデミー賞で主演男優賞を受賞したラミ・マレックの演技を改めて称賛している。

「フレディはきちんと尊厳をもって描かれていると思うし、それもいかなるホワイトウォッシュ(白人化)もなしに描かれている。本当にリアルなんだ……ラミがこんなにもフレディに近づけたことに人々は驚いているんじゃないかな。驚異的なことに、彼はフレディの中に入り込んでみせたんだ。彼の肌の下にね」

一方、ブライアン・メイは先日、気候変動の問題に取り組むためにもう一度ライヴ・エイドのような巨大な規模のコンサートが行われるべきだと表明している。

「おそらく若い世代がこの難局に果敢に立ち向かってくれる必要があるんだ」とブライアン・メイは『デイリー・ミラー』紙に語っている。「僕らもできる限りは支援するけど、必要なのはそういうことだと思うな」

しかしながら、ブライアン・メイは貧困の撲滅のためにデヴィッド・ボウイやエルトン・ジョン、U2ポール・マッカートニー、スティングらが参加した1985年のライヴ・エイドのように簡単に行くとは考えていないという。

「ライヴ・エイド以降、人々は世界の問題の解決を目的としたコンサートを数多く目にしてきたわけでね。そう簡単には行かないと思うんだ」

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