メタリカのドラマーであるラーズ・ウルリッヒは2003年に亡くなった作曲家で指揮者のマイケル・ケイメンにインスタグラムで追悼の意を表している。
マイケル・ケイメンは多発性硬化症との数年の闘病の末に2003年に亡くなっている。享年55歳だった。マイケル・ケイメンはメタリカとサンフランシスコ交響楽団による初めてのコンサートで指揮者を務めたことで知られている。このコンサートは1999年にバークレー・コミュニティ・センターで行われたもので、公演を収めたライヴ・アルバム/DVDとして『S&M〜シンフォニー&メタリカ』がリリースされており、同作に収録された”The Call of Ktulu”はグラミー賞で最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞を受賞している。
ラーズ・ウルリッヒは現地時間4月21日にインスタグラムでマイケル・ケイメンを追悼して、次のように綴っている。「メタリカがマイケル・ケイメンの指揮のもとでサンフランシスコ交響楽団と初めてコンサートをした日から、今日で20周年なんだ」とラーズ・ウルリッヒは綴っている。「公演は1999年の4月21日と22日にバークレー・コミュニティ・センターで行われた。当時はまだ、『S&M』という名前がついていなかった時でね。その名前がついたのは、半年後にライヴ・アルバムと映像作品がリリースされる時だったんだ」
「この写真の僕は、指揮者で、アレンジャーで、一番の扇動者で、一連の首謀者であるマイケル・ケイメンと写っている。彼はこの数年前から、僕らにコラボレーションを打診してくれていたんだ」
「マイケルは『リーサル・ウェポン』や『ダイ・ハード』などの映画音楽を手がけてきた人物で、ピンク・フロイドやエアロスミスとも同じようなプロジェクトをやっていてね。僕らも同様のプロジェクトにふさわしいと彼は思ってくれたみたいで、1秒にも満たない速さで僕らは承諾した。その後の数年間は彼の指揮のもと、サンフランシスコやベルリン、ニューヨークなどで共にコンサートを行いながら素晴らしい冒険の旅に出たんだ。僕らはそれまで知らなかったクリエイティヴの領域に足を踏み入れることになって、最高に素晴らしい経験と、最高にクールなアルバムとコンサート・フィルムを持ち帰ってくることができたんだ」
彼は次のように続けている。「マイケルは2003年の11月に亡くなってしまったけど、彼の人生に対する愛や規範に挑戦しようとする姿勢は、これからも僕の中で大切にしていくつもりだよ……かけがえのない数年間だった」
「チェイス・センターのこけら落としとして9月に行う二つの特別な公演でこの共作の20周年を祝福することで、この精神をこれからも継続していけることを楽しみにしているんだ」
メタリカは今年の9月に『S&M〜シンフォニー&メタリカ』の20周年を記念した公演を行うことが発表されている。「S&M²」と題された記念公演はNBA王者であるゴールデンステート・ウォリアーズの新たな本拠地となる多目的ホール、チェイス・センターのこけら落としイベントの一環として行われる。
サンフランシスコ交響楽団との共演となるこの公演はマイケル・ティルソン・トーマスとエドウィン・アウトウォーターが指揮を務め、9月6日と8日に行われる。
「S&M²」は『S&M~シンフォニー&メタリカ』のアレンジで楽曲が披露される20年ぶりの公演となっているほか、サンフランシスコ交響楽団との共演としても同作のリリース以来初めての公演となっており、ブルース・コフリン率いるオーケストラと共演する予定となっている。
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