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ニルヴァーナの元マネージャーであるダニー・ゴールドバーグはカート・コバーンと生前に最後に交わした会話を振り返っている。

ダニー・ゴールドバーグはカート・コバーンが亡くなってから25年となることを受けて『サーヴィング・ザ・サーヴァント:リメンバリング・カート・コバーン(原題)』と題した書籍を4月2日に刊行している。

ダニー・ゴールドバーグは1990年から1994年にかけてニルヴァーナのマネージャーを務めていた人物で、レッド・ツェッペリンやボニー・レイットらのマネージャーを務めていたことでも知られている。

『ザ・スター』紙に掲載された『サーヴィング・ザ・サーヴァント:リメンバリング・カート・コバーン』の抜粋によれば、ダニー・ゴールドバーグは本書の中で、カート・コバーンと生前に最後に交わした会話を振り返っている。

「カートと電話をしていると、(当時3歳だった娘の)ケイティが部屋に入ってきて、彼に伝えたいことがあると言ってきました」とダニー・ゴールドバーグは著書の中で記している。「娘の声を聞いてカートが元気になってくれればと、私は娘に電話を代わりました。娘は1〜2分の間、カートと電話で話し、(カート・コバーンの娘の)フランシスと最後に会った時につねられたことを不満げに伝えていました」

「娘はカートからの返答を聞いた後で、こう言いました。『ねえカート、ちょっと怒ってるみたいよ。怒らないでよ!』、娘はそう言ってカートに『大好き』と伝えると、私に電話を戻しました。そして、私も彼に愛していると伝えました。お互いに『それじゃあ』と言ったのですが、彼の絶望感はちっともなくなっていないようでした。私は自分の無力さを痛感しました。それが私たちの話した最後です」

ダニー・ゴールドバーグは本書の中で、カート・コバーンがかつてパール・ジャムのことを羨んでいたという逸話も明かしている。

ダニー・ゴールドバーグによれば、MTVでは当時、パール・ジャムのミュージック・ビデオがニルヴァーナのミュージック・ビデオの3倍の回数放送されていたとのことで、彼はカート・コバーンがそのことに対する不満を自身に漏らしていたことを明かしている。

「カートはニルヴァーナをピクシーズと同じくらいビッグにしたいだけだと、ことあるごとに言っていました」とダニー・ゴールドバーグは記している。「おそらくカートにとっては(パール・ジャムのミュージック・ビデオのほうが多く流れていることが)不本意なことで、彼はどうすれば音楽のリハーサルに向けていたのと同じ激しさで成功に対処できるのかを常に考えていました」

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