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ユーザーに合わせた音楽を自動で生成するアプリ「エンデル」はアルゴリズムとして初めてメジャー・レーベルと契約を結んだことが発表されている。

ドイツの企業が開発し、日本のエイベックスが出資している音楽アプリ「エンデル」は2018年11月に発表されており、今週からアマゾンのアレクサでも利用可能になっている。

ワーナー・ミュージック・グループは現地時間3月21日に「エンデル」とディストリビューション契約を結んだことを発表して、20枚のアルバムが今年レーベルのアート部門からリリースされることを明らかにしている。

「エンデル」から公開された睡眠を促すためのアルバムである5枚はそれぞれ『クリア・ナイト』、『レイニー・ナイト』、『クラウディ・アフタヌーン』、『クラウディ・ナイト』、『フォギー・モーニング』と題されている。これらのアルバムはアプリの性能を体験するためにリリースされたもので、アップル・ミュージックやスポティファイ、グーグル・プレイなどの各種ストリーミング・サービスで配信されている。「エンデル」のスポークスマンはアルバムについて、ミュージシャンに取って代わる目的で作られたものではないと述べている。

今年リリースされる残りの15枚は「リラックス」や「集中」、「作業中」をテーマにしたもので、それぞれをテーマにした5枚ずつのアルバムがリリースされている。「エンデル」はこれらのアルバムについて「ムードや生産性の向上」を生み出すために作られたものだと述べている。

「エンデル」のプレスリリースではアプリについて、「時間帯や場所、心拍数、天気などの状況に合わせてその人を睡眠やリラックス、集中に促すサウンドを生成する科学的な」テクノロジーを用いて、「集中やリラックスを助けてくれる個々人に合ったサウンドを提供」するものだと説明されている。

一方、音楽とテクノロジーによるクリエイティヴ集団であるボットニクは昨年、ザ・ストロークスの歌詞を基にアルゴリズムを使って制作した“I Don’t Want To Be There”という楽曲を公開している。同曲はボットニクによる「数学的に完璧」なアルバム『ザ・ソンギュラリティ』に収録されている。

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