映画『ボヘミアン・ラプソディ』の編集を担当したジョン・オットマンは、同作が第91回アカデミー賞で編集賞を獲得したことに批判の声が上がっていることについて自身の見解を明かしている。
映画『ボヘミアン・ラプソディ』は先月のアカデミー賞で最多となる4部門を獲得したものの、編集賞の受賞に関しては最も大きな議論を引き起こしている。
批判の声は特にクイーンがマネージャーのジョン・リードに初めて会う場面に対して寄せられており、このシーンではわずか2分の間に60回もカットが変わるという目まぐるしさが問題視されている。
あるユーザーはツイッターにこの場面の動画を投稿して次のように綴っている。「今夜のオスカーでは、このシーンのおかげで『ボヘミアン・ラプソディ』の編集賞が決まったっていうのかい? なんとも言えないよね」
Did this scene clinch BEST FILM EDITING for 'Bohemian Rhapsody' at the #Oscars tonight? It's hard to say. pic.twitter.com/pjXgbpvXsQ
— Lights, Camera, Pod (@LightsCameraPod) February 25, 2019
『ワシントン・ポスト』紙によると、クイーンがジョン・リードと対面する場面は、前任監督のブライアン・シンガーの降板後、監督を引き継いだデクスター・フレッチャーが撮影した数少ないシーンのひとつだという。
そのため、ストーリーの展開が再構成され、この場面ではオリジナルの脚本が使われていないという。
この批判の声について訊かれると、ジョン・オットマンは『ワシントン・ポスト』紙に次のように語っている。「何てこった! ああ、そんなことになっているのは知らなかったんだ。だけど、どうしてそんなことになったのは分かるよ。このシーンを見るたびに、袋をかぶって顔を隠したくなるんだけどさ。だって、僕の美学に反しているからね。もし映画を長くして、いくつかのシーンを戻せるなら、あのシーンを編集し直すね!」
一方、映画『ボヘミアン・ラプソディ』はクイーンのミュージック・ビデオを多く手がけてきた監督によれば、続編が制作される可能性があるという。
“One Vision”などのクイーンのミュージック・ビデオを手掛けてきたルディ・ドレザルは、クイーンの伝説的マネージャーであるジム・ビーチがクイーンとフレディ・マーキュリーの伝記映画第2弾に取り掛かるものだと見ていると語っている。
「ページ・シックス」でジム・ビーチについてルディ・ドレザルは「きっとライヴ・エイドから始まる続編を計画しているはずだよ」と語り、続編について「クイーンのファミリーの間ではすごく話題になっているんだよ」と続けている。
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