マイケル・ジャクソンの娘のパリス・ジャクソンは、現地時間3月16日に自殺未遂を図って病院に入院したという報道を否定している。
現在20歳のパリス・ジャクソンは自身の自殺未遂を報じたアメリカのエンタテインメント情報サイト「TMZ」の投稿に対してツイッターで次のように反論している。「ファック・ユー、このウソつき野郎」
パリス・ジャクソンは続けて、複数のクエスチョン・マークをツイートしている。
パリス・ジャクソンのツイートは、「TMZ」が自身について現地時間3月16日に「自殺を図った後で現在は入院している」と報道したことを受けてのものとなっている。「TMZ」はパリス・ジャクソンについて、マイケル・ジャクソンの性的虐待をめぐるドキュメンタリー『リーヴィング・ネヴァーランド(原題)』の放送後に「精神的に参ってしまっていた」と情報筋が明かしたと報じている。一方で、「スカイ・ニュース」はジャクソン一家に近しい関係者が彼女の自殺未遂を否定していると報じており、医療措置を受ける必要がある「出来事」はあったものの、現在は自宅で療養しているとしている。
パリス・ジャクソンは先日、『リーヴィング・ネヴァーランド』がアメリカ、イギリスで放映されて大きな物議を醸していることを受け、父親を擁護することが「自分の役目ではない」と語っている。
このドキュメンタリーは、ウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックが少年時代にマイケル・ジャクソンから受けていたとしている性的虐待に関する詳細な証言に焦点を当てており、HBOおよびチャンネル4で放映されている。
ジェームズ・セーフチャックとウェイド・ロブソンの2人は、マイケル・ジャクソンが亡くなった際、その遺産管理団体に対して民事訴訟を起こしたが、遺産管理団体は歌手の行いに対して法的責任を負うことはできないとして、2017年に2人とも訴えを棄却されている。
fuck you you fucking liars
— Paris-Michael K. J. (@ParisJackson) March 16, 2019
2009年に亡くなったマイケル・ジャクソンは生前、自身に向けられていたあらゆる疑惑を否定していたほか、現在も家族が依然として彼への疑惑を否定し続けている。
『リーヴィング・ネヴァーランド』の放送をめぐっては、放送日に放送中止を求めてロンドンで抗議運動も行われている。また、放送後にはロンドンのバスにマイケル・ジャクソンの無実を主張する広告が登場していたが、性的虐待の被害者らの要望によって現在は取り下げられている。
ドキュメンタリーの放送を受けてマイケル・ジャクソンの音楽を聴くことを自粛する動きも広がっており、世界各国のラジオ局で彼の楽曲の放送が自粛されている。
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— Paris-Michael K. J. (@ParisJackson) March 16, 2019
ルイ・セローを初め多くの著名人がこの問題にコメントしており、ドキュメンタリー作家のルイ・セローはマイケル・ジャクソンを擁護し続けているファンについて「独りよがりで盲目的だ」と批判している。一方で、「ザ・シンプソンズ」の脚本家であるアル・ジーンは過去に同作にゲスト出演したマイケル・ジャクソンについて、番組を「少年たちの教育」の一環として使ったのではないかと指摘している。
しかしながら、マイケル・ジャクソンの楽曲はドキュメンタリーの放送を受けてチャートで急上昇を見せている。
一方、マイケル・ジャクソンの甥や姪を初めとした彼の家族やアーロン・カーター、ジュース・ワールドらは彼を擁護する姿勢を示しており、彼についての疑惑を否定している。また、マイケル・ジャクソンのファンが性的虐待を告発した2人に対して「訴訟を準備」しているとも報じられている。
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