グラストンベリーのチケットや特別関連アイテムが、オックスファムの支援のためオークションにかけられ、総額で10万5千ポンド(2000万円弱)が集まったと、主催者のエミリー・イーヴィスが明らかにしている。
ワーシー・ファームで開催されているグラストンベリー・フェスティバルは、難民支援を目的にこのオークションを行っており、イーベイを通じてアイテムやチケットを競売するとともに、テキストを入力するとチケットが当たるくじも実施したという。
チケットのほかにオークションに出品されたのは、マイケル・イーヴィスによるワーシー・ファームのツアー、グラストンベリー・フェスティバルでDJをする権利、様々なアート作品(カラフルなことで知られるグラストンベリーのゴミ箱も含む)、そしてクモの形をしたダンス・ステージのアルカディアで、炎の発射ボタンを押す権利などだった。
このオークションを開始した際にエミリー・イーヴィスはこう話している。
「恐怖や人権侵害で家を追われた難民たちの窮状は、グラストンベリー・フェスティバル・チーム全員の心を動かし、何か手助けをしたいと考えました。長年にわたり、グラストンベリーが信頼するパートナーであるオックスファムが、難民たちが切実に必要とする支援を行えるよう、このオークションで多くの収益をあげられることを願っています」
エミリー・イーヴィスは10月16日の夜にツイッターでその成功を報告している。
Very happy to let you know the total raised for the Oxfam refugee appeal is an incredible £105k. Thanks to everyone who has supported this.
— Emily Eavis (@emilyeavis) October 16, 2015
とても嬉しいお知らせです。オックスファムの難民支援に、なんと、10万5千ポンドが集まりました。ご支援いただいた皆様、どうもありがとうございました。
今年初めにもグラストンベリーは、ウェリントン・ブーツやポンチョなど、来場客が残した物をフランス北部のカレーに滞在する移民に寄付している。
「移民キャンプがゴミの収集やリサイクルに対して大きな問題を抱えていることを、私たちは認識するようになりました。カレー・ミグラント・ソリダリティー・フェイスブック・グループが編成したチームがイギリスからカレーへ渡り、現在、キャンプのゴミを片づけられるシステムの構築に取り組んでおり、グラストンベリー・フェスティバルはその支援としてゴミ袋を提供しています」
「カレーにいる難民たちは絶望的な環境で生活しています。彼らが人間的な生活を送るのに必要な物資を支援できれば、非常に嬉しく思います」
このほど発売された2016年のグラストンベリー・フェスティバルのチケットは、サーバーに問題があったにもかかわらず、30分ですべてのチケットが売り切れることとなった。来年のフェスは6月22日から6月26日にわたって開催され、マイケル・イーヴィスによると、今後2年間のヘッドライナーはすでに決定しているという。
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