デヴィッド・ボウイの長年の友人として知られるジョージ・アンダーウッドは、先日発表された彼の伝記映画に懸念を示している。
デヴィッド・ボウイは先月、彼が初めて訪れた1971年のアメリカを舞台にした伝記映画『スターダスト(原題)』がジョニー・フリンを主演に迎えて制作されることが発表されている。デヴィッド・ボウイの息子であるダンカン・ジョーンズは先日、映画について「彼の音楽が入っていなかったり、家族の承認を得ていない伝記映画」になるとツイートしている。
デヴィッド・ボウイの9歳からの友人で、彼の片目の色が変わる原因を作ったことで知られるジョージ・アンダーウッドは今回、彼の昔をよく知る人物の一人として『NME』のインタヴューに応じている。
ジョージ・アンダーウッドは伝記映画について次のように述べている。「私は懸念を抱いているよ。きちんとした承認を得ていないと思うんだ。フレディ・マーキュリーの映画(『ボヘミアン・ラプソディ』)は好きだったけど、事実を描いたものではなかったわけでね。デヴィッドについてのあらゆる書籍は、彼についての誤った事実の焼き増しになっていて、質は下がっている一方なんだ」
彼は次のように続けている。「昔、デヴィッド・ボウイの伝記を書いていたジェリー・ホプキンズからインタヴューを受けたことがあってね。『彼の目についての話を聞きたいのです』という感じだったんだけど、自分のイメージがそれだけになってしまうのは避けたいと思ったんだ。それで、蓋を開けてみたら、『(目に怪我を負うこととなった)喧嘩については、一人の男の子をめぐってのものだったと噂されている』と書かれていたんだ。それはまったくもって事実ではないんだけどね。それを誰かが真似て、伝言ゲームみたいになっていったんだ。25人の人がいたら、25人が違う理由を話していると思うよ」
デヴィッド・ボウイは先週末に、BBCで『デヴィッド・ボウイ:ザ・ファースト・ファイヴ・イヤーズ ー ファインディング・フェイム(原題)』と題された、『デヴィッド・ボウイ 5つの時代』と『デヴィッド・ボウイ 最後の5年間』からなる3部作の最終章となるドキュメンタリーが放送されている。フランシス・ウェイトリーが監督を務めた本作は、デヴィッド・ボウイがメインストリームで成功を収める前の物語が描かれている。
「伝記映画は作られるのかもしれませんが、彼のキャリアの誤った側面を強調したようなものになるでしょう」とフランシス・ウェイトリーは『NME』に語っている。「私は他でもない、1人のミュージシャンであり、1人のアーティストとしてのデヴィッド・ボウイについての90分の作品を作ることができたことを嬉しく思っています。それこそが重要だったのです。だからこそ彼は(2013年に放送された『デヴィッド・ボウイ 5つの時代』という)最初の作品を称賛してくれ、続編の制作を奨励してくれたのです」
「彼らはきっと今回の作品(『ファインディング・フェイム』)も同じように奨励してくれるでしょうし、(妻の)イマンや(娘の)レクシー、(息子の)ダンカンにとっても、彼らがほとんど知らなかった初期のデヴィッド・ボウイに光を当てるものになるでしょう」
「確か、音楽を使う許可を出している伝記映画は『一つもない』と思うんだけど……僕の知る限りね」とダンカン・ジョーンズは先日、映画『スターダスト』についてツイートしている。
ダンカン・ジョーンズは次のように続けている。「この映画が作られることはないっていう意味じゃない。分からないというのが正直なところかな。現時点で父親の音楽がこの映画に入ることがないのは確かだよ。その状況が変わるとも思えない。彼の音楽が入っていなかったり、家族の承認を得ていない伝記映画が観たいという人たちにはうってつけだよ」
伝記映画『スターダスト』には主演のジョニー・フリンのほか、デヴィッド・ボウイのパブリシスト役として「GLOW: ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」のマーク・マロンが、デヴィッド・ボウイの最初の妻であるアンジー役として映画『ハンガー・ゲーム』シリーズのジェナ・マローンが出演するという。本作は映画『大統領暗殺』でエミー賞を受賞したガブリエル・レンジが監督を務め、クリストファー・ベルが脚本を手がける。公開日については現時点で明らかになっていないものの、今年の6月に撮影がスタートすることが見込まれている。
一方、デヴィッド・ボウイは2000年のグラストンベリー・フェスティバルのパフォーマンスを収録したライヴ作品『グラストンベリー 2000』が昨年の11月にリリースされているほか、『スペイス・オディティ』の50周年を記念してボックスセット『スパイング・スルー・ア・キーホール』が今年リリースされることも発表されている。
広告 【独占配信】エミー賞®史上最多18部門受賞の歴史的快挙!真田広之主演&プロデュース「SHOGUN 将軍」をディズニープラスで見る
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.