リリー・アレンは過去にレイプされた女性の友人の復讐を果たすために黒人を殺そうとしたことがあると発言して物議を醸している俳優のリーアム・ニーソンを批判している。
リーアム・ニーソンは先日、女性の友人をレイプした犯人が黒人だったことを知った際に起こした行動が物議を醸すこととなっている。
「私はこん棒を持って周囲をうろついていたんだ。誰かが近づいて来てくれることを願いながらね。恥ずかしいことに、それを1週間くらい続けていたんだ。どこかの『黒人野郎』がパブから出てきて、私に因縁を吹きかけてきてくれないかと思いながらね。分かるかな? そうすればそいつを殺すことができると思ったんだ」とリーアム・ニーソンは語っている。
「それが1週間か、1週間と半分くらいの間続いたんだ。彼女からは『どこへ行くの?』と訊かれたりもしたんだけど、『散歩に行くだけだよ』と答えていたよ。分かるかな、『何か問題でも?』みたいな感じにさ。『いいえ、何も問題ないわ』ってね」
リーアム・ニーソンは人種差別的な思い込みをしていたことを「とても恐ろしい」ことだとして、暴力的な衝動に駆り立てられてしまったことを恥じていると語っている。
リリー・アレンは現地時間2月4日に行ったシドニー公演で、「あなたはただの人種差別主義者、私の靴紐を結ぶにも値しない/あなたの視点は古すぎるわ」という歌詞が含まれている“Fuck You”を紹介するにあたって観客に次のように語りかけている。「いつもはこの曲をドナルド・トランプに捧げているんだけど、今夜はリーアム・ニーソンに捧げるわ」
リリー・アレンは終演後にインスタグラムのストーリーを更新して、次のように綴っている。「すごく気分のわるくなった人種差別主義者だったっていうリーアム・ニーソンの話は信じられないわ」
「嫌がらせを受けたことがないっていう女性を一人として知らないし、女性の名誉のために外へ出て女性を守ろうとしたっていう男の話も聞いたことがない。そんなことは実際にはないことよ」
リーアム・ニーソンは現地時間2月5日に人種差別主義者という批判を受けることになった自身の発言について次のように釈明している。
「私は人種差別主義者ではありませんし、これは40年前の話です」とリーアム・ニーソンはテレビ番組「グッド・モーニング・ アメリカ」で語っている。「私はアイルランドの北部で育ちました。『北アイルランド問題』があった国です。60年代や70年代、80年代にかけて、アイルランドの北部では紛争が起きていました。実際に被害に遭ってしまった知り合いもいます。偏見のためです。カトリック教徒が殺害されれば、その翌日にはプロテスタントが殺害されていました。私はそういう環境で育ったのです。ですが、そのような環境に影響を受けたことは一度もありません」
リーアム・ニーソンは次のように続けている。「私たちの誰しもがポリティカル・コレクトネスを持っているふりをしています。しかしながら、時に一皮むけば、人種差別や偏見を見つけることもあるのです」
元イングランド代表のサッカー選手であるジョン・バーンズは先日、リーアム・ニーソンの発言について「彼にメダルを与えるべきだ」と語っている。
ジョン・バーンズはリーアム・ニーソンを擁護して次のように語っている。「社会は彼に、黒人の人たちも大切な存在であること、ムスリムの人たちも大切な存在であることを示した。今の社会が彼に示している反応は間違っているよ。メディアは彼を間違った形で描写しているんだ」
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