映画『ボヘミアン・ラプソディ』で主役を演じているラミ・マレックは監督を務めていたブライアン・シンガーに向けられている性的虐待疑惑に言及している。
ブライアン・シンガーは先日、被害を受けた当時に未成年だった男性を含む、4人の男性から過去の性的暴行を告発されたことが明らかになっている。一連の告発は『アトランティック』誌に掲載されたもので、12ヶ月にわたる調査に基づいているとされている。
ラミ・マレックはサンタバーバラ国際映画祭で「ザ・ハリウッド・レポーター」のインタヴューに応じて、次のように語っている。「僕が耳にしたようなことや、そういったことを経験した方々のことを思うと心が痛むよ」
「恐ろしいことだし、こういうことが起きてしまったことに驚いている。彼らが乗り越えてきたことを思うと、どれだけ辛いことだっただろうと考えてしまうよ。『#MeToo』に光が当たるような時代に、どういうわけかこういうことが存在するんだからね。恐ろしいことだよ」
ラミ・マレックは続けて、『ボヘミアン・ラプソディ』撮影時にブライアン・シンガーとこの話題について語ることはなかったとしつつも、次のように続けている。「腰を据えて、言ってきたのは声を上げる権利は誰にでもあるということだよ。ブライアンとの間に起きたことを話したい人たちにだって、声を上げる権利があるはずだよ」
「僕とブライアンとの関係性についてい言えば、楽しいものではなかったよ。まったくもってね。現時点で言えるのはそのくらいかな」
ブライアン・シンガーは先月、「デッドライン」に寄せた声明の中で自身に向けられている性的虐待疑惑に言及している。「私が前回この件に言及したのは、19997年から奇妙なまでに私に執着していた同性愛嫌悪のジャーナリストが書いた記事を、『エスクワイア』誌が掲載しようとしていた時のことでした。事実確認がなされた後で、『エスクワイア』誌は情報筋が信用に足らないという理由から、この復讐的な記事を掲載しないことを決めていました」
彼は次のように続けている。「しかしながら、その記者が動きを止めることはなく、彼は『アトランティック』誌にこの記事を売ったのです。『アトランティック』誌がジャーナリズムとしての尊厳をここまで下げてしまったことを残念に思います。繰り返しにはなりますが、これは虚偽の訴訟に基づいた記事の焼き直しでしかありません……『ボヘミアン・ラプソディ』が映画賞を獲得するほどのヒットになっていますし、成功に便乗するような同性愛嫌悪に基づいた記事がこのタイミングで出てきても何ら不思議ではありません」
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