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Photo: Getty

アメリカの政治評論家でテレビタレントのショーン・ハニティが南部連合旗(南部の奴隷制度を容認するシンボルで、人種差別の象徴とされている)に対してラップ・ミュージックを引き合いに出して語り、チャールストン銃乱射事件を受けてラップ・ミュージックも禁止すべきだと語っている。

ショーン・ハニティは歯に衣着せぬ物言いで知られ、これまでライアン・アダムスとも論争を行い、自身のトーク・ショーに出演するのをライアンが断った際には「根性のない臆病者」などと発言している。

今回はジェイ・Z、ビヨンセ、50セント、スヌープ・ドッグといったアーティストが論争の的となっている。

ラジオ番組に出演した際にショーン・ハニティは、チャールストン銃乱射事件を受けてアマゾンやウォルマート、シアーズといった大手小売業者が南部連合旗を撤収し、ハニティからすれば同じくらい攻撃的な音楽が依然として売られていることを非難している。彼は一方を禁止するのであれば、もう一方も禁止すべきだと表明している。

ラップ・ミュージックについてショーン・ハニティは「人種差別的で、女性蔑視的で、性的な」内容で、「NワードやBワードやHワード」が頻繁に登場するとして売場から撤去したい語っている。「我々はすべてを禁止する流れにいるんだよ。一つの考えだけどね」

南部連合旗はチャールストン銃乱射事件の容疑者、ディラン・ルーフがウェブにアップした写真の中に数多く登場している。ディラン・ルーフは人種差別的な動機で今月の初め9人のアフリカン・アメリカンを殺害した。

南部連合旗の撤去は多くの議論を呼び、ラップ・アーティストも反応している。ラン・ザ・ジュエルズのキラー・マイクは最近、以下のように語っている。「南部連合旗がまず嫌いなのは、政治的な話と強く結びついているってことで、決して情緒的なものではないんだよね。俺には関係ないんだよ。『よお、俺さ黒人なんだよ。気分を害するんだ。それって奴隷と圧政の象徴じゃん』ってことでさ。むしろ、俺にとって大きいのは、アメリカ人として背信した反逆軍を誇らしくは思ってないってことなんだ」

キラー・マイクは南部連合旗が議論を呼ぶ背景を持っていることを認識している。「『あの戦争で負けた人々は奴隷から利益を得ていた? その通り! あの旗は愚かでバカなレッドネックの人種差別主義者によって象徴として使われてきた? そう。ネオナチもあの旗を使ってる? そう。黒人を脅すためにも使われてきた? まさにその通り』。子供の頃、あの旗は人種差別の旗だと俺は説明されてきたんだ。たまに黒人を脅すために旗を使う人がいるんだってね」

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