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ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はラップについて禁止はしないとしながらも「国家の凋落」に繋がらないように国として統制すべきだと語っている。

ウラジーミル・プーチンは現地時間12月15日に有識者との会合を開いて、国家としてラップにどう対処すべきかについての話し合いの場を設けている。ロシアでは先日、当局によってコンサートが中止になったにもかかわらずコンサートを実施したとして、過激な発言で知られるラッパーのハスキーが逮捕されているほか、ポップ・スターのマニアトチカやパンク・バンドのフレンドゾーナらのコンサートを初め、ここ最近になって多くのコンサートが中止を強いられている。

ウラジーミル・プーチンは生中継されていた会合の中でラップを禁止するのではなく、「我々が主導して監視するべきだ」と語っている。

「これをどう実施すべきか、どう主導権を握って、相応しい方向へ導くことができるか……最も重要な課題はそういった点です」とウラジーミル・プーチンは述べている。

ウラジーミル・プーチンは会合の中で、ラップについて「セックス、ドラッグ、プロテストという三つの柱で成り立っている」とも述べている。

「このなかで最も懸念すべきはドラッグの部分です」とウラジーミル・プーチンは述べている。「これは言うまでもありません。これは国家の凋落に繋がるものと言えます」

ウラジーミル・プーチンはラップについて日を改めて内閣で議論することを約束している。

ロシアにおけるアンダーグラウンドのラップ・シーンはここ数年で急成長を見せており、多くのアーティストが世界中でファンを獲得している。カザフスタン出身のラッパーであるジャー・カリブの“Medina”は今年シーンで最もストリーミングされた楽曲の一つとなっている。

ロシアのパンク・バンドであるプッシー・ライオットは表立ってウラジーミル・プーチンを批判していることで知られている。プッシー・ライオットのメンバーであるピョートル・ベルズィロフは今年9月、モスクワで重篤状態に陥ってベルリンの病院に搬送されている。彼の友人や家族、プッシー・ライオットのメンバーらは彼が毒を盛られたと考えていると報じられている。

ピョートル・ベルズィロフは現地時間9月11日に、同じくプッシー・ライオットのメンバーであるヴェロニカ・ニクルシナのための法廷審問に出席した後でこの状態に陥ったという。報道によれば、最初に意識を失った後、意識を取り戻したピョートル・ベルズィロフは目が見えなくなっていることに気づいたという。

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