ブルース・スプリングスティーンは最新インタヴューの中で改めてドナルド・トランプ大統領を痛烈に批判している。
ブルース・スプリングスティーンは昨年10月からブロードウェイのウォルター・カー劇場で上演してきた『スプリングスティーン・オン・ブロードウェイ』が12月16日よりネットフリックスで配信されることが決定している。
『エスクァイア』誌の表紙を飾った新たなインタヴューの中でブルース・スプリングスティーンはアメリカが政治的に迎えている状況について言及している。
「民衆が包囲されているように感じているよ。不幸で、まったく合意できないような理由によってね」と彼は語っている。「国家の様相が変わってようとなかろうと……民衆が合法的に包囲されていると感じるんだ。彼らの生き方はどこか脅かされているようでね。こうしたことは常にアメリカの物語にあったわけだけど、それは今日も続いているんだ」
「最近は僕らがマーチをしている一方で、国の最高職責にいる連中は腹黒い天使と話をして、アメリカの過去において最も醜く、不和を生む亡霊を呼び出そうとしているんだ。あいつらはアメリカの理想をブチ壊そうとしているんだ。それがあいつらの狙いなんだよ」
ブルース・スプリングスティーンは次のように続けている。「国家の団結には興味がなくて、本当は、実際は真逆のこと、つまり我々を引き裂くことに興味があって、日々勤しんでいるのさ。これは自分の知る限り、単に人道に反する犯罪だよ。ああした地位にいたとして、世界に向けてそれを発信するのは本当にひどいメッセージだよね。アメリカ人の大部分から意図的に権利を剥奪しようとしているんだ。そして、オルタナ右翼やシャーロッツビルで松明を片手に集う連中の台頭があるわけでね。そうしたものが表面化しているわけだろ。大統領はそれに喜んで加わっているわけでね。彼らがアメリカ合衆国、アメリカの全ての理想を否定しようとしている連中なんだよ。重大な局面を迎えているわけでさ。こうしたことがすでに顕在化してて、良心的なアメリカ国民にとって、実に有害で……恐ろしい時だと思うよ」
ブルース・スプリングスティーンは同時に希望的な見解も述べ、「我々はトランプを生き抜く」とし、将来への希望やアメリカ国民に対する要求を次のように語っている。「まずは人々の1人ひとりが自身のことをアメリカ国民と認められるようにすることだよね。これこそが国家の基盤となる確固たる原則さ。それは平等だろうと、社会的正義だろうとね。すべての国民に平等な機会を与えるんだ」
『スプリングスティーン・オン・ブロードウェイ』の公演は2017年10月に初演が行われ、2016年に刊行された自伝『ボーン・トゥ・ラン ブルース・スプリングスティーン自伝』を元に選ばれた15曲を演奏するものとなっている。
番組に先立って12月14日にサウンドトラック・アルバム『スプリングスティーン・オン・ブロードウェイ』がリリースされることも決定しており、アルバムには演奏のほか語りも収録される。
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