オノ・ヨーコがジョン・レノンの性的指向について自身の考察を語っている。
自分がゲイであることを公言していたザ・ビートルズのマネージャー、ブライアン・エプスタインとジョン・レノンが恋仲であると噂されていたことなどから、ザ・ビートルズ・ファンの間では、ジョン・レノンの性的指向について長く疑問が持たれていた。
ジョン・レノンの生誕75周年を記念したインタヴューで、ジョン・レノンの妻であるオノ・ヨーコがアメリカの政治ニュースサイト『ザ・デイリー・ビースト』に語ったところによると、2人ともバイセクシャルであることは自然なことという考えを持っていたという。「私たちは、そのことについてかなり語り合ったこともあって、基本的に人類はバイセクシャルであるべきなんだと思っているの。みんながバイセクシャルではないというのは思い込みで、社会がそう思わせているだけなのよ。つまり、人々は社会的に受け入れられない本当の自分を隠して生きているだけだと思う。だけど、私は特に他の女性に対してそこまで性的な魅力というのを感じていないわ」
ブライアン・エプスタインとの関係についてジョン・レノン自身が「関係を持ちそうになったけれど、結局そこまでには至らなかった」とオノ・ヨーコに語ったという。「彼は包み隠さず話してくれたけれど、それによれば、彼らは関係を持ってはいなかったと思う」
「ブライアン・エプスタインが関係を持とうと思ってたことは確かだと思う。だけど、ジョンはそうなりたいとは思わなかったんでしょうね。男性と関係を持ちたいという欲求はあったんだと思うけど、実行に移すだけの勇気が彼にはなかったのよ」
「彼が殺されることになるその年の初めに、彼は私に言ったのよ。『関係を持っても良かったけれど、できなかった。なぜならそこまで魅力を感じる男性が見つからなかったんだ』って。ジョンと私はお互いに強い魅力を感じていたわ。それは本当に素敵なことよね」
このインタヴューの中で、オノ・ヨーコはジョン・レノンを殺害したマーク・デイヴィッド・チャップマンに恐怖を抱いているとも語っている。「一つ思うのは、一度やってしまった過ちは、誰か他の人に対してもまたやってしまうんじゃないかってこと。それは私かもしれないし、ショーンかもしれない。それとも他の誰かかも。それを心配しているのよ」
彼女はこう続けている。「かなり心配しているわ。私は以前、彼を狂人だと言ったけれど、きっとそうじゃないわ。たぶん彼は『ジョン・レノンを殺す』っていう目的を成し遂げたかったのよ。だから彼にはまだ他にも成し遂げたい目的があるのかもしれない。私は、彼が感情的になって殺人を犯したとは思っていないの。そこにはなにか彼なりの正当な理由があるのよ。それが単純なものか、複雑なのかはわからない。でも、だからこそとても恐怖を感じるわ」
ジョン・レノンは1980年12月、ニューヨークにてマーク・チャップマンに銃で撃たれて亡くなっている。
先週、オノ・ヨーコはニューヨークのセントラルパークにて、大勢の人で形を作る巨大ピース・サインのギネス記録に挑戦している。当日は2000人を超える人々が参加したが、記録を破るためには5000人を超える参加者が必要だったとのことで、記録更新には至らなかった。
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