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イーグルス・オブ・デス・メタルのフロントマンであるジェス・ヒューズはバイクを運転中に交通事故に遭い、2015年にフランスのバタクランを襲ったテロ事件から3年となる11月13日に現地を訪れることができなかったことを明かしている。
イーグルス・オブ・デス・メタルは2015年の11月13日に、パリのバタクランで公演を行なっていたところをテロ事件に襲われ、90人が犠牲になっている。
2016年と2017年にも同じ日にバタクランを訪れていたジェス・ヒューズは今回、バイクを運転中に後ろから車に追突されたことが原因で、今年は訪れることができなくなったことを明かしている。
「今日は11月13日。この3年の間、毎年この日にはフランスのパリで仲間たちと過ごしていたんだ。今年も変わらずにそうするつもりだったんだけどね……航空券も取ったし、向かう準備はできていたんだ……それなのに、バイクに乗っていた時に後ろから追突されて、前にいた車に頭をぶつけてしまったんだ」とジェス・ヒューズはインスタグラムに綴っている。
「パリに行くっていう間近に迫っていた予定を何にも邪魔させたくなくて、何事もなかったかのように振舞ってみたんだけどね……その翌日、サンディエゴにモリッシーのライヴを観に行く途中に脳震盪で倒れてしまって、救急救命室に搬送されたんだ……検査を受けたら深刻なむち打ちを起こしていると言われて、5日間は飛行機に乗ってはいけないと言われてしまってね……確かにその時は、筋が通ってると思ったよ……もちろん、きっとみんなも理解してくれるんだろうけどさ……けど、僕は間違っていたんだ。みんなのもとに行くべきだったんだよ。今こんなところにいてはいけないんだ……間違っていたんだよ! 飛行機に乗っておくべきだった。他に行くべきところが分からないんだ…….自分がどこへ行けばいいのか分からないんだよ……君たちのいるパリの他にはないんだ」
ジェス・ヒューズは次のように続けている。「君たちを愛しているし、僕たちは血で運命を共にしている。君たちのもとへ行きたかったよ。これは人生で犯した最大の過ちになるだろうね……自分が正しいのか間違っているのかは分からないけど、悪い奴らに勝たせてしまったような気がしているんだ。僕がそこにいないことを、君たちが許してくれることを願っているよ」
「そこへ行くことができない辛さは、これまでに経験したことがないものだ。僕は今もここにいるし、そのことを誰にも理解してもらえないだろう……君らだってそうだよな! 君たちと一緒にいるべきだったし、僕は間違いを犯してしまった。もしもパリの市長だったりフランスの大統領に会う機会があったら、僕からのハグを贈って、彼らに伝えて欲しいんだ。彼らのことを愛していて、彼らのリーダーシップや(パリ市長であるアンヌ・イダルゴの)優しさ、愛ある行動が僕に大きな影響を与えていること、そこへ行けないことを申し訳なく思っていることをね。友人のみんな、本当に申し訳ない……これをフランス語で書いているのも、すべきことが分からないからなんだと思う。僕はどうすべきだろう」
しかしながら、ジェス・ヒューズはテロ事件の後、フランスの厳格な銃規制のせいで誰もテロリストに反撃することができなかったと語って議論を呼ぶこととなっている。
一方、イーグルス・オブ・デス・メタルは先日、過去にガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズから浴びせられた批判の言葉をタイトルにした、『ピジョンズ・オブ・シット・メタル』と題されたカヴァー・アルバムをリリースすることを発表している。
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