クイーンの映画『ボヘミアン・ラプソディ』で主人公のフレディ・マーキュリー役を演じているラミ・マレックは、フレディ・マーキュリーのプライベートな側面を探求しようとしたことを明かしている。
フレディ・マーキュリーを演じるラミ・マレックの演技は、方々で高い評価を獲得している一方で、映画内でのフレディ・マーキュリーの描かれ方についてはこれまで批判も出ている。今年5月には本作がストレートウォッシュ(異性愛化している)しているとしてプロデューサー陣が批判を受けているほか、監督の候補に挙がっていた一人は、元々主役に抜擢されていたサシャ・バロン・コーエンがそのままフレディ・マーキュリーを演じていれば、「とんでもないもの」になっていただろうと語っている。
ラミ・マレックは『フー』誌とのインタヴューの中で、役作りとしてフレディ・マーキュリーの動きを勉強していた際、「本能的にもっと探求したい」と感じたことを明かしている。
「彼がステージに立つと、力強さや優雅さが伝わってくるんだけど、それは彼自身から生じているものだっていうことに気がつくんだ」とラミ・マレックはフレディ・マーキュリーの初期の資料から学んだことについて語っている。「つまりさ、頭のてっぺんから爪先まで全身レザーの衣装に身を包んで、グラスでシャンパンを飲みながら、オーディエンスによかったら裸になってくれなんて言えるアーティストはそう多くはいないわけでね。彼は今でも、そういう高貴な雰囲気を放っているんだ」
『フー』誌によれば「フレディ・マーキュリーの冒険を表現できることを誇りに感じている」というラミ・マレックは、長きにわたるパートナーだったジム・ハットンなど、男性との関係性を含めたフレディ・マーキュリーの人生を「もっと深く掘り下げたい」と考えていたという。
「彼の人生におけるそういう側面をできるだけ押し出そうとしていたんだ」とラミ・マレックは語っている。「満足のいく出来になったかは分からないけどね」
『フー』誌は本作について、クイーンの初期の活動や商業的なピークを描いているのみならず、自身がバイセクシャルであることを告白することになる、ルーシー・ボイントン演じるメアリー・オースティンとの初めての「生涯の愛」についても描かれていると評している。
ラミ・マレックはまた、フレディ・マーキュリーが書いたすべての歌詞を書き留め、それに毎日目を通すことをきっかけにしてフレディ・マーキュリーに「成り切ろう」としていたことを明かしている。
「“Lily of the Valley”っていう曲を聴くと『僕は永遠にあらゆる場所を探し求めている/なのに、どうしてみんな僕にダメだと言うのだろう?(I am forever searching high and low, but why does everybody tell me no?)』という歌詞から始まっているわけでね」と彼は語っている。「僕は思ったんだ。『君はバカなのか、ラミ? 彼は君に心の内をさらしてくれているじゃないか。彼は君に日記を残してくれたんだよ』ってね」
また、ラミ・マレックについては先日、本作の中で彼に動きを指導したコーチがその指導過程について語っている。
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