リンプ・ビズキットやトゥール、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのメンバーらは、カリフォルニア州を襲った山火事の被害状況を明かしている。
報道によれば、現在までに30万人以上の人々が避難を強いられ、31人の死亡が確認されているというカリフォルニア州の山火事だが、火災の被害を被った地域に住むリンプ・ビズキットらがソーシャル・メディアでその被害状況を明かしている。
リンプ・ビズキットのフロントマンであるフレッド・ダーストは、インスタグラムのストーリーに自身の顔を映画『天国から落ちた男』のスティーヴ・マーティンに合成した写真を投稿して、「目を覚ますと家が焼失していたけど、椅子と魔法瓶とパドルボールは救出できた」と綴って山火事で家を失ったことを示唆している。
一方、フレッド・ダーストのバンドメイトでリンプ・ビズキットのギタリストのウェス・ボーランドは自身のインスタグラムに家が燃えている映像を投稿して、次のように綴っている。「エフェクターボード、ギターが2本、アンプが2つ、2×12のスピーカー・キャビネット、他のいろいろなエフェクターや細かい機器があの家に残ったままなんだ」
映像が映している家について、ウェス・ボーランドが所有している家なのか、たまたま機材を置いていた建物だったのか、もしくはフレッド・ダーストの家を映したものなのかは明らかになっていない。
トゥールのギタリストであるアダム・ジョーンズも山火事の被害に遭ったロック・ミュージシャンの1人となっており、インスタグラムに次のように綴っている。「心配の声や、愛や応援に感謝するよ。こんなのクレイジーだし、胸が張り裂けそうだ。この恐ろしい山火事の影響を被ったすべての人たちに神のご加護があらんことを。俺たちの家が残ってくれることを願っているよ。もしそうならなかったとしても……あんなのただの『物』だし、親友(で妻)のコリンと俺たちの2人の息子は無事だからね」
一方、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーはインスタグラムに家を火災から救ってくれた近所の住人への感謝を綴っている。「ジミ・ヘンドリックスが(“House Burning Down”で)『見なよ、空が地獄の炎のように赤く染まっていく/誰かの家が燃えているんだ(“Look at the sky turn hellfire red / Someone’s house is burning down down down down.)』と歌った時、彼は南カリフォルニアのこの幻惑を見ていたんだ」とフリーは述べている。
「ロサンゼルスの空は煙や灰、火花で覆われていて、まだ危険も過ぎ去っていない。俺の家だって、友人のエリック(2番目の写真の男だよ)が避難命令を無視して知恵と庭用のホースと共に夜通しそこに留まって、俺の家や近所の些細な火を消して俺たちを救ってくれていなかったら、今頃はもうなかったかもしれない」
フリーは次のように続けている。「勇敢で、美しくて、無償の心を持った親切な男だよ。彼のおかげで、あらゆるものを失って重い気持ちに沈むことなく、今日も子供たちとバカをやることができたし、変な色のネイルをしに出かけることができたんだ。俺たちはまだ困難から抜け出せてはいないけど、エリックのような人たちのそばにいれば切り抜けられるんだ。こういう時は、できることをすべてやってお互いを助け合わなければいけないんだよ。お互いに耳を貸して、近所の人に歩み寄るんだ。思いやりこそがすべてだよ。俺たちの一番素晴らしい特性なんだ」
一方、ケイティ・ペリーやロッド・スチュワート、ニール・ヤングらは、カリフォルニアを襲った山火事に対するドナルド・トランプ米大統領のツイートを批判している。
カリフォルニアの山火事については、多くの人々がその原因を気候変動によるものだとしている一方で、ドナルド・トランプは山火事について「森林管理の杜撰さ」以外の「原因はない」とツイートしている。
ドナルド・トランプは投稿の中で、管理者たちが「解決策」を見つけなければ予算を撤回することも示唆している。
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