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元マザー・アースのギタリストとしても知られるマット・デイトンは、ノエル・ギャラガーがツアーから離脱していた間に、彼の代役としてオアシスに参加した期間について振り返っている。

ノエル・ギャラガーは2000年にリアム・ギャラガーとのケンカをきっかけに一時的にオアシスのヨーロッパ・ツアーを離脱しており、マット・デイトンは彼が離脱していた3ヶ月の間、代役としてオアシスのライヴに参加している。

マット・デイトンは今回『モジョ』誌とのインタヴューでオアシスに参加するに至った経緯などについて明かしている。「オアシスからスイスに来てくれって頼まれる前に、僕はダブリンで公演をする予定になっていたんだ。それに関してはどうにかなったんだけどさ」と彼は語っている。

「実際、話し合いとかもほとんどなくてね。『分かった。いいね』っていう感じに、正気の人なら誰もが言うであろう返事をしたんだよ。誘いの電話から最初のリハーサルまでは1週間くらいしかなくてね。(当時ポール・ウェラーのドラマーを務めていた)スティーヴ・ホワイトが(弟で当時のオアシスのドラマーだった)アラン・ホワイトに僕を推薦してくれたのかもしれないってその時は思っていたんだけどね」

「バンドとはホテルで会って、その時に『どんなのが好きなんだ?』って訊かれたんだ。『初期のフリートウッド・マック』だって言ったら、みんなも聴いていたみたいでね。(フリートウッド・マックの)ダニー・カーワンを通じて仲が深まったんだ。その後で、リハーサルを2〜3日くらいやったんだけどさ。最初は楽器陣だけでやって、ゲム(・アーチャー、ギタリスト)やアンディ(・ベル、ベース)と擦り合わせたんだ。リアム(・ギャラガー)はタバコをふかしながら座って聴いていたんだけどね。僕はノエルの古いおかしなギターを使わせてもらっいてさ。それも映像で撮られていたのを覚えているよ」

マット・デイトンは次のように続けている。「彼らからはCDやセットリストが送られてきたんだけど、ゲムはとても優しくしてくれて、リハーサルしていた時にツアーバスの中でコードを弾いてみせてくれてね。最初のライヴとなったミラノ公演はとてもうまくいったよ。誰一人としてテンパることなく落ち着いていてやることができて、『年相応にやろうぜ』っていう感じだったね。面白かったよ。マザー・アースっていうバンドにいた時は、長髪で髭も伸ばしていたんだけどさ。『オアシスに入るために髪を切ったんだな』って友達から言われていたよ。実際は電話をもらう2日前からスキンヘッドにしていたんだけどね」

マット・デイトンは続けて、オアシスとして参加した最後の公演について語っている。「最後の公演はマドリード(※実際は同じスペインのヒホン・フェスティバル)で、素晴らしいものだった。輝かしい昔の公演という感じだね。実際、よくない公演なんてなかったんだ。下り坂にはならなかったんだよ。スタジアムで“Acquiesce”や“Who Feels Love?”、“Gas Panic!”を弾いて、オアシスの演奏を間近で聴けたことは素敵な経験になっているよ」

「仲違いとかはなかったよ。終わった後に何杯か飲んだけど、どの部屋も傷つけてはいないしね。最後にロンドンのヴィクトリア駅で別れた時もお互いにハグをし合ったし、その1週間か2週間後には、ノエルも含めてみんなでボーダーラインにピーター・グリーンを観に行っているしね。きちんとしたお別れだったよ。紳士的に別れたんだ」

一方、ノエル・ギャラガーは先日、2枚のニュー・アルバムに取り掛かる可能性を示唆しているほか、『NME』とのインタヴューで新作について「ポリスとザ・キュアーが一緒にバンドを組んだようなもの」になると語っている。

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