元オアシスとビーディ・アイのギタリストで、現在はノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズに参加しているゲム・アーチャーは、インタヴューでリハーサル中のノエル・ギャラガーについて語っている。
ゲム・アーチャーは2014年のビーディ・アイ解散後、ゲストとして何度かノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズのパフォーマンスに参加し、2017年になって正式なライヴ・メンバーとなっている。
ゲム・アーチャーは今回、「ミュージックレーダー」のインタヴューに応じてノエル・ギャラガーとのリハーサルについて語っている。
「彼は素晴らしいんだ」と彼は語っている。「リハーサルはU2とのツアーに向けて始めたものだったんだけどさ。50分のセットで新しいアルバムの曲も入り始めていたんだ。全部マルチトラックの音源をもらって、それがよかったんだよね。一つの要素を洗い出す時にマルチトラックのほうがずっと簡単だからね。ノエルがコードやリード・ギターをどうやって鳴らすかは分かってるけど、そのなかには分かりにくいものもあるんだよね。」
「ノエルは、リハーサルでアルバムの音をそのままやるようなタイプではないんだ。音を下げてやる曲もいくつかあるし、音を下げ過ぎたと思ったら、『それなら、こうしよう』っていう感じで彼は進めていく……アルバムの音がライヴでは別の音に差し替えられることもあるし、だから、ライヴでは主要な音が変わることもあるんだよ。それで、様々な音が生まれることになるんだよ」
彼は次のように続けている。「ノエルはたくさんのペダルを使うからね。だから、問題は、ノエルがここでどう出てくるんだ?ってことになるんだ。当然、彼は歌も披露しているわけでね。まあ、どこからか始めてみるしかないんだけどね。でも、単にアルバムをそのままやるような感じではないんだ。俺たちは今年、最初に35曲のリストを作っていたんだよ。覚えるのにはかなり苦労したね。そのすべてを披露するわけではないにせよ、必要な時には披露できるようにしていなければいけないわけでさ。ノエルはそのリストにどんどん曲を追加していったんだ。そしてそれを、いろいろなパターンで演奏するんだよ」
「例えば“Don’t Look Back In Anger”なんかは、本来はCコードの曲なんだけど、ライヴではBフラットでやっているんだ。“Wonderwal”は確か原曲よりも高かった気がするな。ノエルはヴォーカリストだから、2時間歌い続けることになるわけだけど、毎日全力で歌っているよ。リハーサルですらそうなんだ。それこそが正しいやり方なんだけどね。なぜなら、それこそが本来の楽曲であって、リアルだからね」
ノエル・ギャラガーは先日、2017年にリリースした『フー・ビルト・ザ・ムーン?』に続くアルバムのレコーディングを既に始めていることを明かしている。
「もうスタジオには入り始めているんだけどさ」とノエル・ギャラガーはプレス・アソシエーションに語っている。「2週間、アビイ・ロードに入っていたんだけどね。誰かに気づいてもらおうと思って、毎日あの横断歩道を渡っていたんだ」
「観光客たちが裸足で渡っているんだよ。誰も立ち止まってはくれなかったんだけどね。一度だけタクシーのドライバーとすれ違った時に呼び止められたんだけど、『調子はどうだい、リアム?』って訊かれたんだ」
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