元フリートウッド・マックのリンジー・バッキンガムはなぜフリートウッド・マックを解雇されたのかについて初めて説明している。
リンジー・バッキンガムはニューヨークでミュージケアーズのためのチャリティ・コンサートを行った、その数日後に解雇されている。スティーヴィー・ニックスはバンドを脱退した理由として、リンジー・バッキンガムが自身のソロ作に集中するための時間をあまりに主張しすぎたと述べていた。
米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューでリンジー・バッキンガムは自身に起きたことを振り返っている。彼によればミュージケアーズのためのコンサートの2日後にバンドのマネージャーであるアーヴィング・エイゾフから電話をもらって、スティーヴィー・ニックスからのメッセージを伝えられたという。「スティーヴィーはもう君と一緒のステージに立ちたくないと言うんだ」
「僕らは2日間のリハーサルをやって、すべてがうまくいっていたんだ」とリンジー・バッキンガムは電話がかかってくる前の数日の様子について語っている。「僕らは非常に仲良くやってたんだよ」
しかし、アーヴィング・エイゾフとの会話のなかでニューヨークの公演で「スティーヴィー・ニックスが問題にしている」事柄のリストを言われたとのことで、そこには彼女が感謝の言葉を述べている時に薄ら笑いを浮かべていたことや、バンドの入場時の音楽としてスティーヴィー・ニックスの“Rhiannon”が使われたことに怒ったことなどが挙げられていたという。
「あれは“Rhiannon”だったから怒ったわけじゃないんだ」と彼は語っている。「入ってくる時のインパクトが単に弱まってしまうということなんだ。何かをやるにあたって、正しいか間違っているかということについて、すごく細かくなってしまうのが僕なんだよ」
リンジー・バッキンガムは「薄ら笑いを浮かべていたかもしれない」としつつも、他のメンバーもスティーヴィー・ニックスが喋っている間、ふざけていたと語っている。「クリスティン・マクヴィーとミック・フリートウッドを見たら、スティーヴィー・ニックスの後ろでワルツを冗談でやってたけどね」
リンジー・バッキンガムは最初、スティーヴィー・ニックスがバンドを抜けると思ったそうで、ミック・フリートウッドに彼女なしでもバンドはできると伝えたものの、返事はなかったという。数日後、彼がアーヴィング・エイゾフに電話をして、「これは笑えるね。スティーヴィーがバンドを抜けるか、僕が追い出されるってことかい」と言うと、アーヴィング・エイゾフはスティーヴィー・ニックスがバンドに「最後通牒」を突きつけ、どちらかを選べと言ったので、追放されるのは君のほうだと伝えてきたという。
ソロ活動をやる期間を求めたのかと訊かれると、リンジー・バッキンガムはソロ・ツアーを行うための「3〜4ヶ月の期間」を求めたものの、「強硬な拒否」に遭って、ミーティングを離れたとしている。
「解雇される原因がなにかあったとは思えないんだよね」と彼は語っている。「僕ら全員、建設的とは言えないようなことをやってきたからね。お互いの性格にイライラしてきたんだ。それがこのバンドの歴史なんだよ」
先月、フリートウッド・マックはテレビ番組「エレンの部屋」で新ラインナップを初披露しており、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのギタリストであるマイク・キャンベルとクラウデッド・ハウスのニール・フィンがバンドに加わっている。
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