U2のフロントマンであるボノは、数年前の健康上の不安が「死と隣り合わせ」のものであり、「息の根が止まりかけた」と明かしている。
ボノの健康状態については最新作『ソングス・オブ・エクスペリエンス』の大きなテーマとなっており、ボノはそれについて「転機」だったと述べている。
「僕自身が衝撃を受ける側となっていた」と彼はライナーノーツの中で述べている。「あまりの衝撃に自らの生にしがみつかざるを得なかった……それは人をとらえて離さない経験だ……そのことについて長々と語るつもりもない。その名を挙げたくもない」
今回『サンデー・タイムズ』紙のインタヴューでボノは「息の根が止まりかけた」体験について語っている。
「すごく深刻なものだったんだ」と彼は語っている。「今は大丈夫だけどね。でも、そうじゃなくてもおかしくなかったんだ。多くの忠告も受けていたわけでね。ここ数年でいくつか正当なパンチをもらったんだよ」とし、2015年のバイク事故についても「死と隣り合わせ」の体験だったと述べている。
彼は次のように続けている。「気をかけるべき、真っ当な助言があったわけだよね。エッジに自分の肉体を不便なものとして考えろと言われたんだ。僕は生きていることを本当に愛していたし、何の問題もなかった。いつだって謳歌していたんだ。ドアに肩をぶつけたのは初めてだった。それで開かなくなってしまったんだよ」
「神がこう囁いている気がしたよ。『次にドアをノックする時は、ドアノブに手をかける時は肩を使うなよ。きっとドアが壊れるだろうからな』ってね」
ボノは先日「声が出なくなってしまった」ことを受けて、その後の経過を報告していた。
「素晴らしい医師に診てもらって、彼の治療のおかげでツアーの残りの日程では声を完全に取り戻して、戻れる予定なんだ」と彼は述べている。「だから、嬉しいし、深刻な事態を免れて安心しているよ。その安堵もベルリンの観客に非常に迷惑をかけたことの前には消えてしまうんだけどね」
「あの会場には素晴らしい雰囲気があったし、忘れられない夜の一つになるとおもったんだけどね。でも、このためにそうはならなかったんだ。(振替公演が行われる)11月13日に戻ってくるのが待ちきれないよ」
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