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アート・ガーファンクルは新たに公開されたインタヴューで、以前のグループ・パートナーだったポール・サイモンについて語っている。
アート・ガーファンクルは9月に行うロイヤル・アルバート・ホールでの公演でUKにライヴで戻ってくる予定となっていて、『ザ・サンデー・テレグラフ』の取材に応えたアート・ガーファンクルは、ポール・サイモンについて低身長をひがむナポレオン・コンプレックスを抱いた「怪物」にして「最低な奴」で「馬鹿」だったと語っている。
最も成功を収めたアルバム『明日に架ける橋』の直後に二人が別れることになった当時の判断について、アート・ガーファンクルは次のように振り返っている。「僕の人生においても奇妙な段階だったんだ。成功が高みに達したサイモン&ガーファンクルを離れて、数学の教師になるだなんてね。数学の問題を通して人々と会話をしたかったんだろうね。それで、何か質問のある人?と尋ねると、『ビートルズの場合はどんな感じだったんですかね?』って訊かれることになるんだ」
彼は次のように続けている。「本当に変だよね。僕がしたことなんて何一つない。このことについては話したいと思っていたんだ。僕はポール・サイモンを批判することを喋りたいわけじゃない。けど、栄光を楽しまずに、代わりにそこから逃げ出すなんて、あまりにも強情なわけだよね。狂っているよ。僕がしたことはポールから離れて休んだということ。それぐらいイライラしていたんだ。冗談なんかも枯渇していた。1年間の休養はなによりも必要なことだったんだ。それで『まだ結婚してなかったな。BMWのバイクに飛び乗って、女性を追っかけてヨーロッパを回りたい』と思ったんだ」
インタヴューの後半で、元々彼はポール・サイモンの身長について気の毒に思って力になっていただけだったことを示唆している。「償うような素振りが怪物を作り出してしまったんだ」と語り、記者にサイモンがナポレオン・コンプレックスを抱いていたかを尋ねられると、「いい線行っていると思うよ。僕ならこう言うだろうね。イエスと」と語っている。
ガーファンクルは自身とポール・サイモンの関係を、ビートルズのジョージ・ハリソンとポール・マッカートニーの関係と比較して、「ジョージが一度パーティの際に僕のところにやってきてね、『僕にとっての僕んところのポールは、君にとっての君んとこのポールなんだ』って言ったんだ。ジョージは心理学的に彼らが僕らに対して同じ影響を持っていたことを言いたかったんだよね。2人のポールは僕らを端に追いやろうとした。ジョージはポールによって抑圧されているように感じてたと思うんだ。それは彼にとって僕と僕んとこのポールに見えていたものだったんだよ。これは事実なんだ。ポール・マッカートニーはバンドに活力を与えた相当な音楽家だった。でも、彼は多くの栄光をかっさらったんだ」
こうした発言にもかかわらず、2010年以来となるサイモン&ガーファンクルの再結成について彼はオープンだという。「ポールともう一回ツアーをするかって? その可能性はあるよ。片割れとして関わっている限り、なぜしないんだ? でも、僕は何十年間も同じ場所にいたからね。それは1971年にいた場所なんだ」
一方、ポール・サイモンは近頃25年ぶりにUKチャートで1位を獲得した。彼のベスト・アルバム『The Ultimate Collection』が4月に1位を記録しており、これは1990年リリースのアルバム『The Rhythm Of The Saints』以来の1位となっている。
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