英国レコード産業協会は、2017年における世界中でのイギリス人アーティストの売上をもとにEU離脱が与えうる悪影響に警鐘を鳴らしている。
英国レコード産業協会は今回、イギリスのEU離脱によって音楽の輸出入に経済的な悪影響が出ないようEUとの「強力な」同意が必要だと述べている。
英国レコード産業協会による今回の発表によれば、2017年におけるイギリスの音楽の輸出額が4億800万ポンド(約538億円)という過去18年で最高の数字を記録したという。
この数字にはエド・シーランの『÷( ディバイド)』が世界で最も売り上げたアルバムとなったことが大きく貢献しているといい、国際的なレコード業界団体であるIFPI(国際レコード・ビデオ製作者連盟)が発表したリストによれば、ラグンボーン・マンのデビュー作『ヒューマン』も世界4位の売上を記録している。
また、リストの上位10組にはUKからサム・スミスとハリー・スタイルズもランクインしており、サム・スミスの『スリル・オブ・イット・オール』は世界5位の売り上げを記録している。IFPIが発表したリストによると、世界中で購入されたアルバム8枚のうちの1枚がUKのアーティストの作品になる計算になるという。
英国レコード産業協会の最高経営責任者であるジェフ・テイラーは、EUとの交渉の重要性について次のように説いている。「UKの音楽は世界中の音楽ファンの生活を豊かなものにしているのみならず、海外での売上やUKを訪れる多くの観光客を魅了することで、イギリス国内の経済にも大きく貢献しているのです」
「EUからの離脱が近づくにつれ、音楽はUKが他国と新しい貿易関係を築く過程で楽しみにすべき点を提示することができるでしょう。しかしながら、それにはアーティストが自由に移動することができ、音楽の権利が厳重に保護され、フィジカルの音楽商品の移動が妨げられないようにするためにEUと強力な同意を結ぶという、政府からのサポートが必要なのです」
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