2パック・シャクールが死の1年前に獄中から書いた手紙が、22万5千ドル(約2700万円)で売りに出されることが明らかになっている。
2パックは、ホテルの部屋で1993年に他の者たちと行った性的暴行の罪で有罪を宣告され、1995年から服役していた。
ニューヨークのクリントン更正施設から、所属レーベルであるデス・ロウ・レコーズで働いていたニーナ・バドレシュワルに宛てて書かれた手紙のなかで、2パックは自分の人生の選択を嘆き、「サグ・ライフ(ギャングスタとしての人生)は終わりだ」と綴っているという。
2パックは更にこう続けている。「もし、それがリアルなら、他の誰かがレペゼンすればいい。もううんざりなんだ。これが今、心から思っていることなんだ。長いけれど、本当の気持ちなんだ」
「サグ・ライフはネクスト・レベルで生き残るなんてできやしないんだ。みんな、死に取り憑かれることになる。本当の親玉はいつ前に進むべきか知っているんだ。ゲームをプレイしなきゃならない。ゲームにもてあそばれちゃダメなんだ。そんじょそこらの奴は女で遊ぶ。でも、親玉は人生を遊ぶんだ。親玉っていうのは、思索家であり、リーダーであり、創設者であり、金儲けもでき、戦士であり、教師であり、そして、やっぱり男なんだ。俺のダチたち全員に違うレベルがあることを知ってほしいよ」
受取人であったニーナ・バドレシュワルは、手紙について次のように語っている。「彼は、アメリカで暮らす若い黒人男性として、大人になっていく通過儀礼の観点から5ページにわたるエッセイを同封してきました。そして、これがわたしたちの手紙のやりとりの最初のものでした」
この手紙は、ウェブサイト「Moments In Time」で自筆のものと印刷されたものが販売されるという。
2パックは1996年9月に走行中の車から撃たれて亡くなっている。ケンドリック・ラマーは2パック・シャクールの19回目の命日に追悼の手紙を記している。
ケンドリック・ラマーが、2パック・シャクールのファンであったことはよく知られており、今年発表したアルバム『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』の最後には、2パック・シャクールの古いインタビューに自分の声を吹き込んだ擬似対談が収録されている。同アルバムのタイトルは元々『トゥ・ピンプ・ア・キャタピラー(To Pimp A Catterpillar)』というもので、その頭文字を取ると「2パック(TuPac)」になることも明らかになっている。
2パック・シャクールの公式サイトに掲載された手紙の中で、ケンドリック・ラマーは自身のアイドルから受けた影響や彼の音楽を聴いたきっかけを綴っている。
手紙の内容は以下の通り。
「あなたに初めて出会ったのは8歳の時だ。その時、どんなことを感じたのか、うまく言葉にできない。たくさんの感情。ほとばしる興奮。あふれる喜びと熱意。20年後、あの時に何を感じたのか理解することができた。インスピレーションだ」
「あの小さな交わりで、あなたは人々の人生に永遠の変化をもたらした。いつの日か、俺も誰かの代弁者になりたいと強く思った。みんなも知っている通り、俺はあなたに向かって自分の考えを声に出してきたんだ」
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