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メタリカは、長らく噂されていた『メタル・ジャスティス』のリリースから30周年を記念したデラックス・エディションの詳細を発表している。

1988年にリリースされ、代表曲“One”などが収録されている『メタル・ジャスティス』は史上最高のメタル・アルバムの1枚と評されているほか、全米のみで800万枚を売り上げているという事実が、その世代で最も影響力のあったロック・アルバムの1枚であったことを証明している。

アルバムがリリースから30周年を迎えることを記念した投稿を行ってきたメタリカだが、今回、11月2日に自身のレーベルであるブラックンド・レコーディングスから「決定的なリイシュー盤」をリリースすることを発表している。

リイシュー盤は最新作『ハードワイアード…トゥ・セルフディストラクト』のプロデュースを手掛けたグレッグ・フィデルマンによって「最新鋭の音質」でリマスターが施されているという。

リイシュー盤は以下の形態でリリースされる。

・180グラム盤レコードの通常盤、通常盤のCD
・エクスパンデッド・エディションCD3枚組
・カセットテープ
・限定版デラックス・ボックス・セット
・(ダウンロード限定)エクスパンデッド・エディション
・(ストリーミング/ダウンロード)デジタル・デラックス・ボックス・セット

ギタリストのカーク・ハメットがデラックス・ボックスを開封する動画はこちらから。

また、今回のリイシュー盤から“Dyers Eve”のリマスター音源と“Eye of the Beholder”のライヴ音源も公開されている。

エクスパンデッド・エディションは、未発表のデモ音源や未完成のミックス、未発表のライヴ音源が収録されているほか、写真家のロス・ハルフィンによって撮影された未公開の写真が入ったブックレットがセットになっているという。

『メタル・ジャスティス』のプロデューサーを務めたフレミング・ラスムッセンは昨年、アルバムの貧相なサウンド・クオリティについてバンドに非があるとしている。

フレミング・ラスムッセンは、メタリカをテーマとしたポッドキャスト「アルファベタリカ」に対して、クリフ・バートンの死がどのようにサウンドに影響を与えたかについて、自身の考えを説明している。「何が起こったかっていうと、(ミキシング・エンジニアのスティーヴ・トンプソンとマイケル・バービエロ)はかなり素晴らしいサウンドになるようなミキシングをしたんだ」と彼は語っている。「ベースがたくさん入ったものでさ――ただ言わせて欲しいのは――『メタル・ジャスティス』のベースのトラックは本当に素晴らしいんだ」

「(クリフ・バートンの後任を務めた)ジェイソン・ニューステッドは実に素晴らしい演奏をしたよ。彼はおそらく、自分はクリフと肩を並べる存在だってことを証明しようとしたんじゃないかな。僕の意見としては実際そうだったと思うんだ」

フレミング・ラスムッセンはバンドがミキシングの際に、ベースをかろうじて聞こえるほどまで下げるよう何度も求めてきたと続けている。「どうしてあんなことをしたの分からないよ」とフレミング・ラスムッセンは語っている。「彼らはまだ、クリフ・バートンの死を深く悲しんでいたのかもしれない。僕にはわからないけどね。けど、アルバムを聴いた時の私の驚きを想像してみてくれよ。『いったい……何だこれは?!』って感じだったよ」

「リリース当初はかなり批判されたよ。サウンドがあまりにドライだったから、みんな多かれ少なかれ、驚いていたね。面食らった感じだったんだよ」

メタリカは9月2日にウィスコンシン州マディソンの公演から「ワールドワイアード」ツアー」の北米ツアーをスタートさせ、ガービッジの“Stupid Girl”のカヴァーを披露しているほか、ミネアポリス公演ではプリンスをカヴァーしてファンの意見を二分することとなっている。

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