ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズのピアニストであるコンウェイ・サヴェージが亡くなったことが発表されている。享年58歳だった。
コンウェイ・サヴェージは1990年にザ・バッド・シーズに加入しており、2017年に脳腫瘍と診断されている。
「我々の愛するコンウェイ・サヴェージが日曜日の夜に亡くなりました」とバンドは声明の中で述べている。
「30年近くザ・バッド・シーズのメンバーだったコンウェイ・サヴェージは、バンドのライヴ・パフォーマンスを繋ぐアナーキーな糸でした。彼はバンドメンバーからもファンからも、みんなから実に愛されていました」
「怒りっぽくて、おかしくて、怖さもあり、センチメンタルで、心優しく、寛大で、辛辣で、正直で、誠実である。彼はそのどれもでありながら、高く甘く魂に溢れた『黄金の声という才能』を文字通り持っていたのです」
自身の体験を振り返りながらニック・ケイヴは次のように述べている。「酔っ払った夜の朝の4時だったんだけど、ケルンのホテルのバーでコンウェイがピアノに座ってね。“Streets of Laredo”を僕らに歌ってくれたんだ。甘く物悲しい声でね。一瞬、世界が止まったよ。涙して奴なんかいなかった。さようなら、コンウェイ。今も泣いていない奴なんかいないよ。愛を。ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ」
1990年にコンウェイ・サヴェージはニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズに加入し、6作目となる『ザ・グッド・サン』から参加している。彼はその後の『マーダー・バラッズ』や『ザ・ボートマンズ・コール』、『アバトア・ブルース/ザ・リール・オブ・オルフェウス』、『ディグ、ラザルス、ディグ!!!』といった様々な作品に参加している。
コンウェイ・サヴェージはキャリアの中でハッピー・オーファンズ、ザ・フェラル・ダイナソーズ、ダスト・オンザ・バイブルといったバンドにも参加している。
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