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フー・ファイターズは、次回作がどのようなものになるのかを語り、今後のアルバムにはすべてコンセプトやテーマを設ける意向を示した。
彼らは通算8枚目となるアルバム『ソニック・ハイウェイズ』を2014年11月にリリースしており、その各トラックは別々の都市で有名なスタジオを利用してレコーディングされたという。
次回のアルバムは前作にヒントを得たコンセプトアルバムで、将来的にはヨーロッパ・バージョンのドキュメンタリー映像を制作するという話も出ていたが、次回は何か違うことをするかもしれないとメンバーが明かしている。
バンドのフロントマン、デイヴ・グロールは最近、『NME』にこうコメントしている。「俺には考えがある。それを長い間温めているんだ、1年くらいかな。でも確定してるわけじゃない。アーティストとして、その状況にあったチャレンジをしてみたいんだ。いいアイデアだとは思ってるけど、まだどうなるか様子を見る必要があるね」
また、ドラマーのテイラー・ホーキンスは、次回作はなんらかのコンセプトに基づいたものになるだろうと語っている。
「曲を作るだけじゃ足りない時代なんだ。昔はもっとシンプルだったな。曲を書いて、録音したらリリースする。アルバムを作って、3つぐらいプロモーションビデオを撮る。それらが良ければMTVが流してくれるし、アルバムが売れる。でも今はそれだけじゃだめなんだ」
テイラーはこう続ける。「デイヴはテーマや経験を盛り込んだアルバムを作りたがっている。これから作るアルバムすべてに、何らかのコンセプトを盛り込みたいらしいんだ。 『ソニック・ハイウェイズ』みたいな大きい企画のものか、『ウェイスティング・ライト』の時のように『よし、俺のガレージで録音しよう』みたいなシンプルなものか、どっちか分からないけどね」
「これはデイヴの考えだ。あいつとデモテープがなきゃ始まらない。そしてフー・ファイターズの進むべき道をよく知っているのもあいつだ。俺は、突然『さあ、ロックオペラを書こうぜ』なんて言わないよ。やりたければ自分だけでアルバムを作ればいいからね。フー・ファイターズのアルバムはデイヴが楽しむためのものだ。俺たちはあいつのバンドメンバーだから、あいつをサポートする。俺と(ベーシストの)ネイト(・メンデル)はハンバーガーを食べに出かけたときなんかに『うーん、大丈夫なのかな』って話すこともあるけどね。あいつを信頼してないわけじゃないし、実行あるのみさ」
しかし、デイヴはテイラーの意見に必ずしも賛成ではないようだ。「今の俺たちにとっての最大の挑戦は、他のバンドと同様にただスタジオに行ってシンプルに曲を作ることかもしれない。むしろ、これが俺たちのやるべきことなのかもね。自分たちのスタジオで、他の奴らと同じようにひたすらアルバムを作るんだ。俺たちにはちゃんとスタジオがあるわけだしね」
先週、スウェーデン公演の途中でデイヴが足を骨折するという事故があり、フー・ファイターズは予定されていたロンドン、エジンバラでの公演のほか、グラストンベリー・フェスティバル出演の辞退も余儀なくされている。
金曜のヘッドライナーの代役は、フー・ファイターズのすぐ前に演奏を行う予定だったフローレンス・アンド・ザ・マシーンが務めることとなった。
グラストンベリー・フェスティバルの主催者であるEmily Eavisは、フー・ファイターズに将来必ずヘッドライナーを勤めてほしいと語っている。
『デジタル・スパイ』にEavisはこうコメントしている。「まさかこのようなことが起こるとは予想をしていなかったわ。デイヴ・グロールが怪我をしたことをとても残念に思ってる。その時のビデオを見て、『この状況なら辞退もやむ得ないかもしれない、さあ、次はどうする?』と思ったの」
さらにこう続ける。「戻ってきてくれたらすごく嬉しい。心からそう願ってるわ。できるだけ早くね。2年ぐらいはかかるだろうけど、もし本当に戻って来てくれたら最高ね」
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