スコットランド議会議員兼文化担当相のフィオナ・ヒスロップが、議会で他の議員からT・イン・ザ・パーク・フェスティバルへの15万ポンドの資金援助をめぐって追求を受けている。
この助成金は、T・イン・ザ・パークが2015年より会場をバラードからパースシャー、ストラサラン城へと変えたことに伴うもので、今年の同フェスティバルにはカサビアン、アヴィーチー、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズらがヘッドライナーとして出演している。
保守党議員メアリー・スキャンロンは質疑で、この資金援助は不正なのではないかと公然と問いかけている。
スコットランド議会は以前にも、同フェスティバルへの公的資金の必要性について質疑を行っており、この助成金に疑問を投げかけていた。しかし、ヒスロップ文化担当相は、この助成金の妥当性、透明性を主張しており、他のイベントへの資金提供と同じ方針で拠出されているとした。また、文化担当相によれば、同フェスティバルの主催者はフェスティバルの将来に懸念を抱いており、スコットランドから撤退する可能性を示唆したという。
「当局者はこの助成金について極めて厳粛に対処している。これが国庫援助の規定に準拠するものであることを確認し、最終的に行政府役人が許可した」とヒスロップ文化担当相は説明し、「T・イン・ザ・パークを擁護する」としている。
以前行われた、同フェスティバル主催者であるDFコンサーツとの会合についてヒスロップ文化担当相は以下のように述べている。
「同社は株主から、複数ステージによる数日間続くイベントという形を止めるよう圧力を受けていました。この形のままフェスティバルを行うとしたら、スコットランドから会場を移す可能性があるということでした」これによって文化担当相に「行動する責任」が生じたという。
DFコンサーツもこの助成金について短い声明を出しており、この資金援助をめぐって「何も隠すことはない」としている。
T・イン・ザ・パークは毎年25万人以上の観客を動員しており、通常7月に開催される。これまでのところ、同フェスティバル公式サイトでは2016年のイベントに関して、チケットはまだ販売していないと告知を掲載するに留まっている。
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