プロデューサーのスティーヴ・アルビニは新たなインタヴューで、先日にポーカーの世界的トーナメントで優勝したことについて語っている。
ビッグ・ブラックやシェラックとしての活動でも知られるスティーヴ・アルビニは、現地時間6月16日にラスベガスで開催された「ワールド・シリーズ・オブ・ポーカー」によるセブンカード・スタッドの大会で優勝して、105629ドル(約1160万円)の賞金を獲得している。
スティーヴ・アルビニは今回、カルチャー・サイト「ザ・リンガー」のアラン・シーゲルによるインタヴューの中で今回の優勝やこれまでのポーカーの経験などについて語っている。「何と言うか、次から次へとカードを手に取りながらプレイしていて、僕の勝ちが決まっていきなり終わったという感じだったんだよね」とスティーヴ・アルビニは語っている。「自分がだんだん勝ちに近づいていることにまったく気が付いていなかったんだ」
スティーヴ・アルビニは続けて自身がいかにしてポーカーでチャンピオンに上り詰めるまでになったかについて語っている。「バンドとツアーに出ていると、ライヴが終わっても知らない街だから何もすることがないことに気付くんだ。それで、グーグルで『ポーカー』と『カジノ』っていう単語を検索して、近所でポーカーができないか調べるんだ……ミュージシャンやエンジニアとして行ったほとんどすべての場所でポーカーをやったよ」
スティーヴ・アルビニはポーカーに注いでいる力は他の日常生活とは異なっているとして、次のように語っている。「ポーカーでは日々の生活で使っていない脳みその部分を使っている感じなんだ……普通の一日を過ごすときは、計算なんてほとんどしないわけでね。少なくとも、ポーカーでは一手ごとに初歩的な計算が必要なんだ。それに、ポーカーではあらゆる行動を予測しなければいけないからね。人生の他の部分では、心理操作なんてほとんどやらないからさ」
また、スティーヴ・アルビニはポーカーに着せられている不名誉な汚名についても言及している。「妻はポーカーに一切の興味を示さないんだ」とスティーヴ・アルビニは語っている。「妻はポーカーを不快なものだと思っていてね。妻がポーカーを嫌いなことを責めるつもりはないんだけどさ。ポーカーについて回る、マッチョな男たちっていう典型的なイメージには気が滅入るよ。正反対のものだと思うんだ」
先日、スティーヴ・アルビニはニルヴァーナのカート・コバーンがキッスのジーン・シモンズから電話をもらったものの電話に出ることはなかった逸話を明らかにしている。
「ジーン・シモンズがバンドと話をしようとスタジオに実際に電話をかけてきたんだ」とスティーヴ・アルビニは語っている。「レコード・レーベルとか、マネージメントとかから、電話番号をもらったんだね。スタジオに電話をかけてきたんだけど、カートは彼と話したがらなくてさ。彼は電話を僕に渡して、『彼の相手ができるよ』と言ったんだ」
「それで、僕はしばらくカートのふりをしてジーン・シモンズと話をしたんだ。連中は電話の会話を録音できるよう準備を始めてね、それでジーン・シモンズとの会話を録音してね。彼はニルヴァーナの音楽だったり、カートが友人だったバンドの音楽にあまり明るくないことを基本的に認めていてね。彼はそうした音楽に親しみを持てなかったんだ」
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