オーシャン・カラー・シーンのフロントマンであるサイモン・ファウラーは、ノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガーの兄弟関係をザ・キンクスになぞらえている。
現在53歳のサイモン・ファウラーは1990年代にギャラガー兄弟と親しかったことで知られており、オーシャン・カラー・シーンは幾度となくオアシスのサポート・アクトとしてツアーに帯同している。
サイモン・ファウラーは今回、オアシスが解散してからは二人の仲が険悪になってしまっていることを悲しんでいるとした上で、いつか二人が仲を取り戻すことを願っているとして、二人の関係性をザ・キンクスのレイ・デイヴィスとデイヴ・デイヴィスのそれになぞらえて語っている。
「リアムが復活したのは嬉しいよ。彼は素晴らしいフロントマンだからね」とサイモン・ファウラーは「バン・ショウビズ」に語っている。「彼の新しい作品も好きだけど、僕も彼らの復活を観たいと願う一人だからね。最近は二人が互いを嫌い合ってしまっているのが残念だよ。二人は心からそう思っているからね。もしかしたらお互いに愛情はあるのかもしれないけど、そこまで好いてはいないんだろうな。典型的な兄弟間の問題だよね。二人は今、ザ・キンクス的な時期を迎えているんだ。彼らはザ・ビートルズ的な時期を過ごして、今は自分たちをザ・キンクスだと思ってるんじゃないかな!」
サイモン・ファウラーは続けて、昨年にアリアナ・グランデのマンチェスター・アリーナ公演を襲ったテロ事件に言及して、その時にオアシスが再結成すると思っていたと語っている。しかしながら、オアシスの再結成が実現することはなく、リアム・ギャラガーがアリアナ・グランデが主催した慈善コンサート「ワン・ラヴ・マンチェスター」に出演した一方で、ノエル・ギャラガーは同じコンサートには出演せず、代わりに“Don’t Look Back in Anger”のロイヤリティを寄付している。
「何か起きるとしたら、マンチェスターのテロ事件の時だと思ったんだけどね。起きなかったんだ」とサイモン・ファウラーは語っている。「いつかまた二人がステージに立っているのを見て、嬉しくなれる日が来ると思うよ。ただ言わなきゃいけないのは、二人とも今は幸せそうに見えるから、そのことも重要だよね」
一方、リアム・ギャラガーは先日、オアシスの再結成について訊かれると頭に来るかという質問に答え、「俺が決めることじゃない」として「まったく頭には来ない」と語っている。
「まったく頭には来ないよ」とリアム・ギャラガーは語っている。「何度も言っているように、実現するかどうかとか、一緒にプレイするかしないかは俺が決めることじゃないからね……たくさんの人たちが俺に『あなたたちはいつ再結成するんですか?』とか訊いてくるけどさ、『あの小さい男に訊いてくれよ』っていう感じなんだ。あいつが実権を握っているんだよ。あいつなら喜んで考えてくれるはずだよ」
リアム・ギャラガーは次のように続けている。「人々が俺についてビーディ・アイを金銭面の問題で解散したって言ってるのは面白いよな。いずれノエル・ギャラガーがオアシスを金銭面だったり栄光的な理由で解散したってぬかすのを聞くことになると思うよ」
「今はあいつの近くに寄りたくないんだ。オアシスにいた時のあいつとは違う男になってるからな。別の飛行機に乗っているんだよ。言ってる意味分かるか? 俺はオアシスにいた時と同じ男なんだ。あのバンドにいるには今のあいつは気取ってるし、スノッブだからな。あいつとのオアシスじゃ機能しないと思うんだよ」
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