リンキン・パークのマイク・シノダは、昨年にフロントマンのチェスター・ベニントンが亡くなってから初めてバンドの音楽を聴いた時のことについて語っている。
リンキン・パークのフロントマンであるチェスター・ベニントンは昨年7月にカリフォルニア州の自宅で自殺の末亡くなっている。享年41歳だった。
6月15日にソロ・デビュー・アルバムの『ポスト・トラウマティック』をリリースしているマイク・シノダは今回、最新インタヴューの中でチェスター・ベニントンの死後に経験したつらい日々について語り、リンキン・パークの音楽を聴くたびに「ドン底に引きずられている」ように感じていたことを明かしている。
「ある時点で、僕はきちんと向き合ってそれを受け入れる必要があると感じたんだ」とマイク・シノダは『アプセット』誌に語っている。「自分たちの音楽を聴かなければいけないな、とかね。(リンキン・パークのベーシストの)フェニックスの家からの帰りに長距離の車移動をしていた時に、バンドの他のメンバー全員も一緒だったんだけど、フェニックスに『みんな僕たちの音楽を聴こうとしてみた?』って訊かれたんだ。みんなの返事は『ノー』だったけどね」
「その時は(チェスター・ベニントンが亡くなってから)一週間と半分とかそれくらいが経った頃だったんだけど、僕らは恐ろしくては聴こうともしていなかったんだ。僕が『どうして? 君は?』って訊くと、フェニックスは『聴いた』って言うから、どうだったか訊いてみたんだ。フェニックスはこう言っていたよ。『分かるだろ、君が想像しているのと同じくらいに恐ろしいことだよ。僕は『ワン・モア・ナイト』を一通り聴いてみようとして、それを実行できたんだ。今は自分たちの音楽をもう一度聴いて、正面から向き合おうとしているところだよ』ってね」
「それで、家に帰る時に僕も自分たちの音楽を聴いてみたんだ」とマイク・シノダは続けている。「つらかったけど、かつてできたことのリストから一つやるべきことを終えられた気分だったよ」
「以来、他のそういうものにも徐々に向き合えるようになっていってね。問題なく向き合えるようになったり、楽しめるようになったんだ。もちろん、僕たちの音楽を常に聴いているというわけではないにせよ、元々自分たちの音楽を常に聴いているような人間じゃなかったし、『ああ、これが僕だよな』って思うわけではないけど、もしもアイスクリーム・ショップで僕らの音楽が流れてきても、僕は問題なく聴けるだろうね」
マイク・シノダは先日、リンキン・パークが今後もバンド活動を続けていくのかという質問について、「答えたら100万ドルもらえる質問だよね?」と返している。
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