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エド・シーランはアイルランドでの人工妊娠中絶に反対するキャンペーンの中で自身の楽曲である“Small Bump”が使用されていることを受け、自身はこれに関与していないと説明している。

アイルランドでは現地時間5月25日に人工妊娠中絶の合法化の是非を問う国民投票が行われる予定となっており、中絶反対派はキャンペーンの一環としてエド・シーランの2012年のデビュー作『+ / プラス』に収録されている“Small Bump”をダブリンでの街頭活動に使用している。

エド・シーランは今回、インスタグラムのストーリーへの投稿で今回のキャンペーンに楽曲を使用する許可を出していないことを明かしているほか、楽曲の意味が誤って解釈されていると指摘している。

「僕の“Small Bump”が(人工妊娠中絶に反対する)プロライフを促進するのに使われていることを教えてもらったんだけど、この使用に関して僕は承認を出していないということを明らかにすることが大切だと思ったんだ。それに、この曲が本来持つ意味も反映されていないからね」とエド・シーランは述べている。

人工妊娠中絶の反対派によって本人の承認を得ずに使われていたことが明らかになったエド・シーランの“Small Bump”だが、エド・シーランは以前、同曲について妊娠5ヶ月目での死産を経験した「近しい友人」を想って書いた曲であることを明かしている。

“Small Bump”には次のような歌詞が含まれている。「君はまだ生まれていない小さな粒だった/あと4ヶ月で生まれてくるはずのに、命を奪われてしまった/もしかしたら天国が君を必要としていたのかもしれないね/僕たちにはまだその理由が分からないけど」

アイルランドでは、現地時間5月25日に人工妊娠中絶の禁止の是非を問う国民投票が行われる。現在のアイルランドでは憲法修正第8条によって人工妊娠中絶は禁止されており、中絶を望む女性は手術を受けるために他の国への渡航を余儀なくされている。

U2を初めとして多くの著名人らも憲法修正第8条の改定のために行動を起こしており、アイルランドでの人工妊娠中絶の合法化を問う国民投票への参加を呼びかけている。

U2はツイッターに「5月25日に投票へ行こう」と投稿している。

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