チケットの転売や価格高騰を防ぐための新たなチケット販売システムが発表されている。
インペリアル・カレッジ・ロンドンの卒業生である25歳のアニカ・モナリと24歳のアラン・ヴェイは今回、転売問題を解決するための「ビットコインによる新たなチケット販売システム」を発表している。
2人が開発した販売システムはアヴェンタスと呼ばれる仮想通貨のソフトフェアを利用するもので、ブロックチェーンの技術を用いることでイベント主催者とチケット1枚1枚の間に独自のリンクを築くものだという。
ブロックチェーンの技術によって、チケットが他に渡った場合にも暗号が残されることとなり、チケットの偽装は不可能になるという。また、チケットが再販された場合にも価格を決める権限はイベント主催者に残されたままになるという。
今回開発されたソフトウェアは、2018年のロシアW杯で初めて試験導入される予定で、ヨーロッパとアメリカで1万枚のチケットを販売するという。アニカ・モナリとアラン・ヴェイによれば、2019年シーズンの導入に向けてサッカーのクラブチームにも導入を持ちかけているという。
新しいソフトウェアを発表するにあたって 、アニカ・モナリとアラン・ヴェイはその制作過程について「素晴らしい道のり」だったと語っている。
「昔は一緒にこの部屋に座って、コーヒーを飲みながら授業課題について心配していたものよ。なのに今では、うまくいけばだけど、私たちはチケット業界の問題を解決した二人になろうとしているわけでね」と二人は続けている。「そうなれば素晴らしいことだし、私たちにとってこの上ない成果よね」
アニカ・モナリによれば、今回のプロジェクトに取り組むべき最適なタイミングだと感じられた瞬間があったのだという。「ある時、私はこう思ったの。『ねえ聞いて。私たちには住宅ローンもないし、何千人の奥さんたちもいないし、これまで一緒に取り組んだこともあったけど、私たちには子供もいない。今がその時よ』ってね」
「そう。だけど、自分たちの年齢のせいで排除されそうになったことも何度もあったんだ」とアラン・ヴェイは付け加えている。「僕らが何かをする前にもかかわらず、自分たちが話してることを分かってないんだろうなって決めつけてくる人たちもたくさんいるんだよ」
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