Gorka Ruiz de Heredia

Photo: Gorka Ruiz de Heredia

トム・ヨークがブロードウェイ・ミュージカルのために書いた楽曲の一部が公開されている。

トム・ヨークは昨年、ソロ・アルバム『トゥモローズ・モダン・ボクシーズ』をリリースし、現在はレディオヘッドの新作に取り組んでいるが、ハロルド・ピンターの『オールド・タイムズ(懐旧)』のために新たな楽曲を手掛けたことが報じられていた。

プレス・リリースによると、この作品は「人間の欲望と冴えない現実の不安定な様相を描いた」もので、クライヴ・オーウェン、イヴ・ベスト、ケリー・ライリーらが出演し、演出はダグラス・ホッジが手掛ける。10月6日から11月29日までアメリカン・エアライン劇場で上演される予定で、主催はランドアバウト・シアター・カンパニーとなっている。

公開された音源はこちらから。

「初めて舞台作品に関わるけど、ダグと仕事をするのは嬉しかった」とトム・ヨークは今回の仕事について述べている。「台本のテーマである愛と記憶、そしてピンター作品にあるリズムやひねり、反転などの動きを音楽で追求するのは楽しかったよ」

演出のダグラス・ホッジは「『オールド・タイムズ』のためにトムが書いた音楽は舞台に臨場感を与えてくれた」と語っている。

「舞台そのものは記憶と愛について描いていて――トムの音楽もピンターと同じように後退や前進によって時間の流れや繰り返しと同調しているんだ」

「まさにトム・ヨークのスタイルだよね。この音楽は壮大で、悲痛で、圧倒的かつ複雑さに満ちている。このコラボレーションで新しいタイプの観客が舞台を見に来てくれることを期待しているよ」

トム・ヨークは、ファッション・ブランドの「ラグ&ボーン」の2016年春夏コレクションに提供した音楽も先日オンライン上で公開されている。

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