フリートウッド・マックはリンジー・バッキンガムの脱退を発表しており、彼についてグループから解雇された可能性が報じられている。
ギタリストでヴォーカリストのリンジー・バッキンガムは1974年にグループに加入し、1987年までメンバーとして参加している。彼はその後、1996年にフリートウッド・マックに再加入している。
米『ローリング・ストーン』誌の報道によれば、リンジー・バッキンガムは「バンドの今後のツアーに関する意見の相違」のためにフリートウッド・マックから「解雇」されたという。
ツアーでは、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのギタリストであるマイク・キャンベルとクラウデッド・ハウスのニール・フィンがリンジー・バッキンガムの代役を務めるという。
フリートウッド・マックは当初、リンジー・バッキンガムの脱退に関して次のような声明を発表している。「リンジー・バッキンガムは今回のツアーに参加致しません。バンドはリンジーの幸運を祈っています」
フリートウッド・マックはその後、米『ローリング・ストーン』誌にさらなる声明を寄せており、次のように述べている。「私たちは、マイク・キャンベルとニール・フィンという音楽的な才能をマック・ファミリーに迎え入れられたことに興奮しています。私たちはマイクとニールと共にファンが愛するあらゆるヒット曲を披露するほか、私たちの往年のカタログから数曲をサプライズとしてオーディエンスにお届けします。フリートウッド・マックは常にクリエイティヴな進化を遂げてきました。これからのツアーでもそのスピリットを遂行できることを楽しみにしています」
ミック・フリートウッドは今回の発表について次のように語っている。「フリートウッド・マックとは常に、ユニークな才能を持った者たちが集まって素晴らしい楽曲を披露するというものでした。私たちはマイクやニールとセッションしたのですが、そこで素晴らしい化学反応が起き、バンドにこのスタイルこそがフリートウッド・マックとして前進していくためのコンビネーションだと気づかせてくれたのです。新しいものが加わったのは確かですが、そこには依然として紛れもないフリートウッド・マックのサウンドがあるのです」
リンジー・バッキンガムは昨年、フリートウッド・マックのバンドメイトであるクリスティン・マクヴィーとのデュエット・アルバム『リンジー・バッキンガム/クリスティン・マクヴィー』をリリースしている。
フリートウッド・マックのシンガーであるスティーヴィー・ニックスは今年1月、音楽業界におけるセクシャルハラスメントや男女の平等について語っている。
「これをある種の世間的な流行みたいにはせずに、ただ離れて、『そうそう、もう終わったから誰も気にしてないよ』って誰しもが言えるようになる必要があるの」とスティーヴィー・ニックスはCNNに語っている。「誰もが本当の意味で闘い続けなければいけないのよ。さもないと、女性たちはカーペットの下に掃いて隠されてしまって、またそれが繰り返されてしまうから」
バンドの女性メンバーとしてのこれまでの経験として、スティーヴィー・ニックスは彼女とバンドメイトのクリスティン・マクヴィーは何年も性的な嫌がらせを受けたことがなかったと語っている。
「私はすごくラッキーだったと思うわ」とスティーヴィー・ニックスは語っている。「私がフリートウッド・マックに加入した時に、クリスティンと私で誓い合ったおかげかもしれない。私たちがどんどん有名になっても、私たちは絶対にバンドの中で二流市民のように扱われたりなんかしないって誓ったの。それから、もしも有名な男性ミュージシャンと部屋が一緒になって彼らからそういう風に扱われた時は、叫んで部屋を出て行こうっていうこともね」
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.