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デフ・レパードのギタリストであるフィル・コリンは、AC/DCのメンバーが変わってしまったことで正統性を失ってしまったと語っている。

AC/DCはブライアン・ジョンソンが聴覚を失う可能性からツアーからの引退を迫られたことを受けて、2016年よりアクセル・ローズがヴォーカリストを務めている。

AC/DCの結成メンバーであるマルコム・ヤングは認知症の発症のために2014年にツアーから引退しており、昨年11月に享年64歳で亡くなっている。また、ドラマーのフィル・ラッドも2015年にバンドを脱退しており、ベーシストのクリフ・ウィリアムズも2016年にバンドを離れている。

今回、カリフォルニア州サクラメントのラジオ局「KSEG」のインタヴューを受けたフィル・コリンはAC/DCが今後活動を続けていくことはいいことかどうかを訊かれて、次のように答えている。

「いいとは思えないね。僕はAC/DCの大ファンだからね。全体的にメンバーがいなくなってしまったとしたら……マルコムも亡くなったし、ブライアン・ジョンソンも追われたわけだし。クリフ・ウィリアムズも引退して、フィル・ラッドは逮捕されただろ。1人しか残っていないわけでね。だから、これはAC/DCじゃないんだよ。おそらく『AC/DCウィズ・アクセル・ローズ』だよね。魅力が失われてしまったというかね。カラオケになってしまったんだよ。他の何かになってしまったんだ。正統性はないよね」

「僕がアンガスだったら、やらないだろうね。アクセル・ローズは素晴らしい仕事をやってのけたとは思うよ。彼がブライアン・ジョンソンの代役を務めたのは素晴らしいと思ってる。本当にすごいことだと思うんだ。彼にすべてが委ねられたわけで、素晴らしいことをやってみせたよね。でも、バンドとして考えると、彼でアルバムをやったら、素晴らしいサウンドになるかもしれないけど、それはAC/DCではないんだよ」

今年2月、AC/DCの伝記作家として知られるマレー・エングルハートによれば、アンガス・ヤングにはアクセル・ローズと共に新曲をレコーディングする意向があるとしていた。

マレー・エングルハートは自身のフェイス・ブックで次のように述べている。「前にも言った通り、もう一度言わせてもらうよ。AC/DCはアクセルをヴォーカルに続いていくよ。ニュー・アルバムもツアーも一切合切ね。アンガスによる壮大な賭けは、これまでと同じく莫大な勝利となり、今後の活動の舞台を作ることになるんだ」

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