クイーンのギタリストであるブライアン・メイは伝記映画の制作が難産だったことを認め、「多くの残骸」を生むことになった「長いデコボコ道」だったと語っている。
「ミスター・ロボット」で知られるラミ・マレックがフレディ・マーキュリーを演じる伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ(原題)』は、先日公開日が前倒しとなって、11月2日に公開される予定となっている。
本作については最初、サシャ・バロン・コーエンが主演としてキャスティングされたものの、クイーン側と映画の方向性で意見が折り合わずに降板しており、昨年12月には『ユージュアル・サスペクツ』で知られる監督のブライアン・シンガーも健康上の問題から降板することが発表されている。後任は『イーグル・ジャンプ』や『ワイルド・ビル』といった作品で知られる監督兼俳優のデクスター・フレッチャーとなっている。
こうした顛末を受けて、スモール・フェイセズを描いたミュージカル「オール・オア・ナッシング」の特別上演に出席したブライアン・メイは映画制作について次のように語っている。
「(映画が)問題なく、悪く受け取られないことを願ってるよ」と彼は語っている。「映画というのは度々ものすごい難産を経験するものだけど、今回の作品も例外じゃなかったね」
「僕とロジャーにとっては興味深い出来事だったよ。というのも、僕らにはほとんど権限がないんだ。映画を制作するには基本的に権限を放棄しなきゃならなかったんだよ」
映画『ボヘミアン・ラプソディ』は1970年のクイーンの結成から1985年の「ライヴ・エイド」までの歩みを描く作品となっていて、クイーンのバンド・メンバーのキャストについては『X-メン:アポカリプス』に出演していたベン・ハーディがドラマーのロジャー・テイラーを、『ツーリスト』に出演していたグウィリム・リーがブライアン・メイを、『ジュラシック・パーク』でティム役を演じたジョゼフ・マゼロがベーシストのジョン・ディーコンを演じる。
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