ビースティ・ボーイズのマイクDは「ヴァルチャー」による新たなロング・インタビューの中で、グループの元メンバーであるMCAことアダム・ヤウクの死や、今日のアメリカで子供を育てること、今の音楽に見られるビースティ・ボーイズの影響について語っている。
インタヴューはクインシー・ジョーンズやザ・ストロークスのインタヴューも行っているデヴィッド・マルケーゼによるもので、「ヴァルチャー」に掲載されている。マイクDは2012年に癌のために亡くなったアダム・ヤウクについて振り返り、グループとしての活動終了後、どのように自分が前に進むことになったのかについて語っている。「時間はかかったよね。ヤウクの死はあらゆる面でとてもつらいもので、次に自分が何をしたいかを考える以前に、心の底から彼の死を偲ぶ時間が必要だったんだ」
その後に始めたラジオ番組については次のように語っている。「ラジオで番組をやるのは好きなんだ。僕らがバンドとしてやっていた、お互いに音楽をプレイしながらアイデアを生み出していくっていうプロセスの代わりになっている感じがするんだよ。僕が興味をそそられるのは、ビジネスのためにやっているわけじゃないって思えるようなものなんだ。それこそが、僕らがバンドとしてやっていたことだからね。僕たちは何事も恐れずに挑戦していたんだ」
マイクDは続けて、彼らがデビューした80年代からシーンにおける「白人ラッパー」の扱いがいかに変化してきたかについて語っている。「僕らがプーマのジャージを着てリムジンから降りてきたっていう、最初で唯一の出来事があったんだけどさ。その時の自分たちがマジで滑稽に思えたんだ。まるで道化師の気分でね。僕たちは自分たちらしくなる必要があることを学んで、カルチャーの面でなんとかうまくやることができて、ラッパーとして認められることに成功したんだ」
マイクDはさらに自身の考えを語っている。「今は興味深い時代だと思うよ。理論上はすべてのことが既に実行されていて、文化的に何だって可能なわけだからね。観念的には、昔よりも文化的な壁は少ないはずだよ」
マイクDは今年1月、アドロックことアダム・ホロヴィッツと共に取り組んでいるビースティ・ボーイズの回想録について、「今年の秋には出る予定」であると語っている。
ビースティ・ボーイズはこの回想録に少なくとも2013年から取り組んでおり、当時ランダムハウスのシュピーゲル&グラウと出版契約を結んだことが報じられていた。しかし、2015年秋の刊行が当初予定されていたものの、2017年の時点で回想録は完成していない。今回、マイクDは回想録がようやく日の目を見ることを示唆している。
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