キッスのジーン・シモンズは、女性たちが過去のセクシャル・ハラスメントの被害を告白する「#MeToo」運動や、ハリウッド女優たちを中心としたセクシャル・ハラスメントの撲滅を目指す運動「#TimesUp」について自身の見解を語っている。
ジーン・シモンズはこれらの運動について全体としては善を促進するものであることを認めながらも、誤って非難された人たちの「巻き添え被害」を批判し、「推定無罪の原則がない」としている。
『トロント・サン』紙によれば、ジーン・シモンズは週末に行われた記者会見で「率直に言わせてくれ。この混沌とした状況は間違いなくしばらく続くだろうし、その後、ようやく反論が現実のものとなるんだろうけどさ」と語っている。「今は極端な状況にあるんだよ。今のこの状況について、俺は理解に苦しむよ」
「女性たちが議論を提起できることは素晴らしいことだと思うし、ポジティヴな面について言えば、これまで逃れてきたたくさんの悪い男たちがいるってことで、それはいいことだよな」とジーン・シモンズは語っている。「憎むべきは巻きぞえ被害だよ。誰しもが何だって言うことができるわけで、推定無罪の原則がないんだ。問題はそこなんだよ。裁判所で争われすらしないのが問題なんだ」
ジーン・シモンズはまた、セクシャル・ハラスメントの被害に遭った女性たちは、報道機関に訴えるのではなく裁判所に直接訴えるべきだと語っている。「そうすればもっとお金が入るからね」とジーン・シモンズは語っている。「加害者の野郎に毎日屈辱を味わわせられるんだ。ニュースに訴えても一切お金は入ってこないからね。俺は法律に沿っているものなら何もかもすべて支持するよ。弁護士を雇うんだよ。法的にやればいいんだ」
ジーン・シモンズは昨年、セクシャル・ハラスメントによって訴えられたものの、「断固として」それを否定している。
この訴えは現地時間12月15日にロサンゼルス郡上位裁判所に申し立てられており、それによれば11月1日に彼のカリフォルニアにあるレストランでインタヴューを行った際、女性に対して「不必要で、不当な性的誘惑」をしたとされている。
訴状によれば、ジーン・シモンズは「強制的に」彼女の手を掴み、それを自身の膝に乗せ、彼女の喉のあたりをはたいて「つじつまの合わない」説明をしたという。
インタヴューの最後では記念写真を撮影したとのことで、その時にジーン・シモンズは原告の女性のお尻に手を当てていたとされている。
「はっきりさせておくと、訴えのなかで言われているような行動で、告発をしている人物を暴行したり、いかなる方法でも彼女を傷つけるようなことはしていません」と68歳のジーン・シモンズはツイッターで述べている。
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