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メタリカのラーズ・ウルリッヒは、先日受賞した「ポーラー音楽賞」の最新インタヴューの中でドラムのうまさ自体にはあまり興味がないことを明かしている。

ポーラー音楽賞はスウェーデンの音楽賞で、過去にポール・マッカートニーボブ・ディラン、スティーヴィー・ワンダー、エルトン・ジョン、レッド・ツェッペリン、ピンク・フロイドらが受賞している。

メタリカのラーズ・ウルリッヒは自身のドラム演奏のスタイルについて訊かれて、次のように語っている。「常に俺にとって第一にあるのは曲とバンドのことなんだ。ドラムやギターとかそういうものが入ってきて、大きな絵の一部となるわけでね。だからいつも必ずやらなければならないのは、エゴを脇に置いて、その曲や音楽、サウンド全体にとってのベストを尽くすことなんだ」

「ドラミングに関して俺がいつも一番気にかけているのは、どうすれば他がやろうとしていることにドラムがフィットするだろうってことなんだ」と彼は続けている。「どうすれば曲にアクセントがつくかとか、特別なヒット曲になるかとか、もっとリズミカルにするために、もっとダイナミックにするために、肉体性を加えるために、どうすればいいか?っていうね」

「うまさってものにはあまり興味がないんだ。『おぉ、うわぁ!コイツはすごくうまいなぁ!』みたいなものはね。もちろん、そいつはすごくうまいんだけどね。だけどそれって彼にグルーヴがあるってことでも、グループや集団の中で機能しうるものだって意味でもないからね」

「明らかにすごい技量を兼ね備えているディープ・パープルのイアン・ペイスみたいな人を聴いてきたのと同時に、(AC/DCの)フィル・ラッドや(ローリング・ストーンズの)チャーリー・ワッツみたいな人たちも大好きなわけでさ。彼らは間違いなく実力があるけど、多くの純粋主義者にとってはそこまでじゃないって感じかもしれないと思うんだ。彼らがそんなにテクニカルじゃないっていう意味ではね。だけど、彼らにはそういうのとは違う一種の才能があるんだよ。それってグルーヴを生み出して心を動かすためには、技量と同じくらい価値あることで、貴重で大事なことだと思うんだ」

「俺はドラムをどちらかと言うとグループの楽器としていつも見ているんだ。自分でドラムを演奏するということにはそんなに興味があるわけじゃなくてさ、つまり、地下にこもってドラムのソロを一気に何時間も練習するみたいなのは俺のやりたいことじゃないんだ。つまり、バンドにいて、曲を書いて、レコーディングして、集団の一部になって、バンドの一部になること。そういうのが常に俺を魅了することなんだ」

メタリカはヴァンズとコラボレーションしたスニーカーとアパレルのアイテムの販売が開始されている。

メタリカとスケーター・ブランドとして知られるヴァンズがコラボレーションするのは今回が3回目となっている。

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