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グラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーの会長であるニール・ポートナウは、今年のグラミー賞で主要4部門のうち1つしか女性アーティストが受賞しなかったことに対して、女性アーティストは「進歩しなければならない」と語ったことについて釈明している。

今年のグラミー賞授賞式の後、ニール・ポートナウは次のように語っていた。「自身の中にクリエイティヴィティを抱えている女性、ミュージシャンやエンジニア、プロデューサーになりたい女性、そして重役として音楽業界に参加したいと思っている女性と共に始める必要があります……(彼女たちは)進歩しなければいけないのです。なぜなら、彼女たちは受け入れられることになると思うからです」

この発言は多くの批判を受けることになっており、ボン・イヴェールことジャスティン・ヴァーノンは「ひどいコーチの言葉だな」と述べたほか、P!NKは次のように述べている。「音楽業界の女性たちは『進歩する』必要なんてない。この世界が始まった頃から女性たちはずっと進歩してきた。進歩したり、身を引いたりね。女性が今年の音楽を制したの。彼女たちはやってくれたわ。そして今年以前のすべての年においてもそう」

今回、ニール・ポートナウはこうした批判に言及し、最初の発言では意図していたほど「明確に伝えることができなかった」ことを認めている。

「我々の業界は、音楽のキャリアを夢見ている女性が、男性が直面したことのない障壁に直面していることを認識しなければなりません」と彼は『ヴァラエティ』誌に対して述べている。

「我々はそうした障壁を撤廃し、女性が自身の夢を生き、音楽を通してクリエイティヴに自身の情熱を表現することを積極的に促していかなければなりません。女性を迎え入れ、導き、力づけなければならないのです。それによって我々のコミュニティは更に豊かなものになるでしょう」

「こうした考えを伝えるにあたって明確に伝えることができなかったことを後悔しています。我々の音楽コミュニティをよりよく、より安全で、よりみなさんを体現できる場所にしていくためにできる限りのことを続けていきます」

グラミー賞授賞式でのパフォーマンスでレディー・ガガは「タイムズ・アップ」と叫んでおり、「#TimesUp」や「#MeToo」の運動は今年のグラミー賞において大きなトピックとなっている。多くのアーティストがセクシャル・ハラスメントや性的被害の犠牲者への支持を表明するために白いバラを付けて授賞式に出席することになった。

ジャネール・モネイが紹介したケシャによる“Praying”のパフォーマンスには、カミラ・カベロ、シンディ・ローパー、ビービー・レクサ、アンドラ・デイ、ジュリア・マイケルズも参加している。

グラミー賞授賞式は現地時間1月28日にニューヨークで開催され、最優秀アルバム賞、最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞を含むノミネートされた6部門すべてを受賞したブルーノ・マーズが最多受賞者となっている。

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