Jody Rogac/Press

Photo: Jody Rogac/Press

デヴィッド・バーンはニュー・アルバム『アメリカン・ユートピア』をリリースすることを発表し、新曲“Everybody’s Coming To My House”を公開している。

デヴィッド・バーンは一連のライヴを行うことを発表していたが、ツアーに続いて、今回、2004年発表の『グロウン・バックワーズ』以来となるソロ・アルバムをリリースすることを発表している。

『アメリカン・ユートピア』のリード・トラックとして“Everybody’s Coming To My House”も公開されており、この曲はブライアン・イーノとの共作曲となっていて、TTY、ハッパ・イサイア・バー、マーキュリー・プライズを受賞したサンファも同曲に参加している。アルバムには他にジャック・ペニャーテやワンオートリックス・ポイント・ネヴァーもゲスト参加しているという。

アルバム・リリースの発表に伴って、デヴィッド・バーンは声明を出しており、『アメリカン・ユートピア』というアルバム・タイトルについて「皮肉」ではないと述べている。

声明の全文訳は以下の通り。

「これは皮肉を言っているのだろうか? 冗談か? 僕は本気で言っているのか? どんな意味で? 過去ないしは未来のことを言っているのか? 個人的なことか、それとも政治的なことか?

今回の曲は空想の場所や存在し得ない場所のことを述べているわけではなく、むしろ今僕らが暮らす世界のことを描こうと試みたんだ。思うに、僕らの多くはこの世界に満足していないだろう。僕らのために形作ってきたこの世界をね。僕らは見回して、自分に問いかける。こんなことにならなければならなかったのか? 別の方法はなかったのか? これらの曲はそうやって見つめて、問いかけることについてなんだ。

このアルバムは間接的な意味で強い大志についてのものなんだ。時にそれを描くことが他の可能性を明かし、見せることになるからね。疑問を投げかけることは、答えを探すプロセスを始めることになんだ。それを描くことはある意味、規範を作っていくことになる。問いかけるという行動は大きなステップなんだ。これらの楽曲は心からのものだし、タイトルも皮肉じゃない。このタイトルは特定のユートピアについて言っているのではなくて、どんなことが起こり得て、実際可能なのか、そうしたことについての切望や苛立ちや大志や恐怖や希望について言っているんだ。描くこと、不満、そして情熱、このアルバムの曲が触れているのはそうしたものだと思っている。

僕は間違いのない答えへの方法を持っているわけではない。でも、僕に分かるのは、見つめて、問いかけ、疑問を持ち、僅かな希望にすがりつき、絶望や冷笑にすっかり屈してしまいたくないと考えているのは僕だけではないということだ」

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