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ビョークはニュー・アルバム『ユートピア』の更なる詳細を明かしており、“The Gate”では「R2-D2のように鳴く」鳥の声を使用しているという。

最新シングル“The Gate”を収録し、出会い系アプリの「ティンダーみたいなアルバム」と本人が評した通算9作目となる新作は11月24日にリリースされる。これまでのアルバムと同様、アルバム・ジャケットにはアーティスティックに再構築されたビョークのポートレートが起用されている。今回のアートワークはアーティストのジェシー・カンダが手掛けている。

“The Gate”ついてビョークは映画『スター・ウォーズ』の人気キャラクターに似た音を使っていると語っている。

彼女は「ピッチフォーク」に対して次のように語っている。「いくつかの曲はアイスランドでレコーディングしたの。私は湖のほとりに小屋を所有しているんだけど、外にはオオハムという鳥のつがいが何組か住んでてね。本当に美しくて大きい鳥よ。ついにはアルバムに参加してもらったの」

ビョークはさらに次のように続けている。「他にも私が持っているベネズエラのアナログ・レコード(『ヘクラ - ヤノマモ・シャーマニズム・フロム・サザン・ベネズエラ』)を使っているわ。1970年代の録音でベネズエラの鳥の声が入っているの。この鳥たちは全然違った鳴き方でね。R2-D2、もしくはテクノみたいに鳴くの」

「最終的に美しい音が“The Gate”の冒頭で使われることになったの。録音されたこの鳥の声はベネズエラ人が胎児の幽霊の声だって信じていたものなんだけどね。子どもが死産で生まれたり、幼い子どもが亡くなったりすると、その子どもたちがジャングルの中に入ってこの音を立てているんだと考えられていたのよ」

「1970年代のアナログ・シンセみたいな音でしょう。今までで一番好きな音のひとつね。特にこのアルバムにはセンチメンタルな感覚があるの。実際、その鳥の声をアナログ盤でスクラッチした音がかぶさって聴こえるはずよ。私の気に入ったものをレイヤーで重ねてみたの」

ビョークはまた、ニュー・アルバムのリリースが控えるなか、40分を超えるミックス音源を公開している。

これは『ミックスマグ』誌の表紙巻頭特集と合わせて公開されたもので、新作『ユートピア』に収録される“Loss”からの音源も使用されているほか、コラボレーターのアルカや、ケレラ、スティーヴ・ライヒ、ケリー・リー・オーウェンズ、サーペントウィズフィートの楽曲も選曲されている。

ミックスに寄せてビョークは次のように述べている。「みんなのためにちょっと選曲してみたの。テーマとなっているのはフルートとエアーで、おそらく去年私の耳を取り巻いていたサウンドを明かすものになっていると思う。すべてのミュージシャンに感謝するわ」

ミックス音源はこちらから。

ビョークは先日、オール・ポインツ・イーストと題されたロンドンの新しいフェスティバルで来年の5月27日にヘッドライナーを務めることが発表されている。同日には他に、ベック、ファーザー・ジョン・ミスティ、フライング・ロータス、マシュルー・ライラ、シルヴァン・エッソ、アレクシス・テイラー、アゴリアが出演する。また、フェスティバルには他にLCDサウンドシステムやザ・エックス・エックス、ロード、ザ・ナショナル、ザ・ウォー・オン・ドラッグスらが出演する。

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