U2のボノはパラダイス文書に自身の名前が掲載されていたことについて声明を発表している。
パラダイス文書はボノがマルタ共和国を拠点とする企業を通してリトアニアのショッピング・モールに投資したことを示しているが、ボノは「困惑している」と述べている。
ボノは低税率で知られるマルタ共和国を拠点とする企業を通して、2007年にアウシュラ・ショッピング・センターに510万ポンド(約7億7000万円)を投資している。パラダイス文書によれば、ボノはマルタ共和国の企業であるヌード・エステイツの直接投資家で、ヌード・エステイツはショッピング・センターを購入した後、ガーンジーを拠点とする企業であるヌード・エステイツ1に所有権を譲渡している。マルタ共和国でも法人税はわずか5%だが、ガーンジーでは法人税が課せられていない。
パラダイス文書を受けて、ボノは声明を発表している。「さすがに少数の熱心な投資家として困惑している……模範的とは言えないことが僕の名前で行われたかもしれないんだ」
「会社を運営している人物からは、すべて適法に税務処理されていると断言されてたんだ。もし、そうじゃないのであれば、税務署が知っていることを知りたい。彼らの監査が行われるというのであれば、歓迎するよ」
彼は次のように続けている。「僕はこの件を深刻に捉えているんだ。オフショア企業(タックスヘイヴン)の受益所有権については透明性を求めるよう呼び掛けてきたからね。実際、トラストというよりもそのおかげで僕の名前が文書に載ってるというね」
「事実、この報道を歓迎している。何がどこで行われているかを理解するものとしてリークを受け止めるべきではないんだ。報道機関や一般の人々もガーンジーのような政府が何を把握しているのか見ることのできる、公開された登記簿があるべきなんだ」
報道の直後、ボノの広報担当は次のように『ガーディアン』紙に述べている。「ボノはマルタ共和国のヌード・エステイツへの少数の熱心な投資家でした。この会社は2015年に自発的に会社をたたむまで、合法的に登録されていたものです。マルタ共和国はEUにおいても持株会社の管轄が非常に発展しています」
幅広い慈善活動で知られるなか、ボノは税金について批判を受けていて、もしアイルランドを拠点に納税していたら貧困の撲滅を手助けすることになると批判されている。U2は2006年にバンドの事業拠点をすべてアイルランドからオランダに移し、これが税金逃れだとして度々批判を受けていた。
U2はこの批判について次のように語っている。「僕らのために仕事をしてくれている優秀な人物が税金の収め方について意識的な感じでね。それも、僕らの持っている会社の一つなんだ。たくさんの会社があるんだよ」
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