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先日発掘されたインタヴューの中で、1990年代にボブ・ディランがコメディ番組をHBOに売り込もうとしていたことが明らかになっている。

「コミック・ブック・リソース」によって、アメリカのシットコム『となりのサインフェルド』や『ラリーのミッドライフ★クライシス』といった番組を手がける脚本家で監督のラリー・チャールズの2014年のインタヴューが発掘されており、ラリー・チャールズはボブ・ディランと共にスラップスティック・コメディをHBOに売り込もうとしていたことが明らかになっている。HBOはその番組を制作することを許可したにもかかわらず、番組が実現する前の段階でボブ・ディランがプロジェクトに興味をなくしてしまったと語られている。

しかし、この計画は完全に白紙となったわけではなく、ラリー・チャールズは、ジェフ・ブリッジズ、ジョン・グッドマン、ジェシカ・ラング、そしてボブ・ディラン自身も出演している2003年の映画『ボブ・ディランの頭のなか』の中で、実はその計画を再利用しようと取り組んでいたのだという。

このインタヴューの音声は以下のサイトで聞くことができ、1時間26分あたりからこの一連の話を聞くことができる。

https://nerdist.com/you-made-it-weird-234-larry-charles/

ボブ・ディランのユーモア溢れる一面が明らかになるのはこれが初めてではない。先日は、ボブ・ディランがノーベル賞受賞スピーチを学生のための学習サイト「スパークノーツ」から引用していることが指摘されている。

ボブ・ディランは『白鯨』からの引用として、絶対平和主義者のクエーカー教聖職者がフラスクという登場人物に「怪我を負った者の中には神に導かれる者もいますが、苦しみに導かれる者もいるのです」という文章が捏造されていることが発覚したことで、この疑惑が初めて浮上したのだという。『スレイト』誌のジャーナリストによると、自身の持っている『白鯨』の版にはこのような文章を見つけることができなかった一方で、「スパークノーツ」に似たような文章を発見したという。

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