エミネムは架空の薬品会社のコマーシャルを使ったマーケティング・キャンペーンでニュー・アルバムのタイトルを明かしていると見られている。
エミネムのマネージャーであるポール・ローゼンバーグは「リヴァイヴァル」という会社名と見られる薬品会社の屋外広告が写った写真をインスタグラムに投稿しており、「リヴァイヴァル」のロゴはエミネムのロゴと同じく「E」の文字が左右反転したものとなっている。
それ以降、「リヴァイヴァル」のウェブサイト、電話メッセージ、テレビCMが立ち上げられ、「Atrox Rithimus」と題された架空の病気に対する薬剤を宣伝している。ウェブサイト、電話メッセージ、テレビCMともにエミネムの“Lose Yourself”に対する言及があり、エミネムが主題歌を担当した映画『サウスポー』のYouTubeチャンネルでもテレビCMの映像が公開されている。また、「リヴァイヴァル」の広告料をエミネムのレーベルであるインタースコープが支払っていることも明らかになっている。
これを受けてファンはエミネムのニュー・アルバムが『リヴァイヴァル』というタイトルになり、2009年の『リラプス』、2010年の『リカヴァリー』に続く3部作の最後の作品となると見ている。アルバムとしては2013年の『ザ・マーシャル・マザーズLP 2』以来となる。リリース日については明らかになっていない。
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「リヴァイヴァル」のウェブサイトはこちらから。
http://askaboutrevival.com/
電話メッセージの音声はこちらから。
Here’s what happens when you call 1-833-243-8738, the number for Eminem’s new album, “REVIVAL” pic.twitter.com/yWbf2Zk9Hr
— Ryan Christensen (@rnchristensen) October 26, 2017
テレビCMはこちらから。
一方、エミネムは自身の2002年のヒット曲“Lose Yourself”を盗用したとしてニュージーランド国民党を訴えていた裁判で、今後の音楽著作権に関する裁判で指標になり得る勝利を手にしている。
保守政党のニュージーランド国民党は2014年に総選挙で勝利を収めており、その際に使用していた政党のキャンペーン広告で“Lose Yourself”に音楽やトーンが類似した“エミネム風”と題された曲をBGMとして使用していた。当該のCMは、取り下げられるまでに選挙期間中に186回流されている。エミネムと彼の出版元であるエイト・マイル・スタイルはその後、自身の楽曲を盗用したとして訴訟を起こしていた。
ニュージーランドの高等法院のヘレン・カル判事はエミネムとエイト・マイル・スタイルの主張を認め、ニュージーランド国民党に対してエイト・マイル・スタイルに60万ニュージーランド・ドル(約4,700万円)と利息を支払うよう命じている。
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