ケイト・ナッシュは、英「バズフィード」にもう「存在していない」と揶揄された記事を受けて、同メディアを批判している。
ケイト・ナッシュの最新リリースは今年4月の『アジェンダ』EPとなっている。また、彼女はネットフリックスで配信されている女子プロレスリングをテーマにしたコメディ・ドラマ「GLOW」にも出演している。
英「バズフィード」は先日「イギリスのミレニアル世代の思い出にしか存在していない33組のシンガー」という記事を投稿しており、記事は90年代から2000年代にかけて人気を博したアクトに言及したものとなっている。
https://www.buzzfeed.com/tabathaleggett/singers-only-british-millennials-knew-ever-existed
ケイト・ナッシュは記事で9番目に挙げられており、「彼女は2007年にはヴィンテージのドレスを着たキュートな女性だった。おそらく最近はだぶだぶのセーターとドクター・マーチンを身に着けてるはずだ。でも、誰が知るというのか?」と評されている。
ケイト・ナッシュは記事について反応を示し、次のようにツイートしている。「20歳の頃からメディアはこんな調子で私のキャリア全体を語る。こうしたメディアの風潮は終わるべきだと思う」
彼女は次のように続けている。「アーティストのコミュニティの中ではメンタル・ヘルスの問題について多く語られ、一般にもメンタル・ヘルスの問題が語られているなかで、バズフィードや他のメディアからのこうした記事は手助けにも参考にもならないと思う。不安定な人を傷つけてしまうこともあるわけでね」
「音楽業界でのアーティストの扱いには大きな問題があるし、キャリアを維持していくことは大変なわけで、これは本当に問題なの」とケイト・ナッシュは続けている。「重要なことだと思う。契約落ちしたり、もうチャートに入らなくなってしまったアーティストを嘲笑の対象にしないためにもね。私の知ってる大半のアーティストは続けられるように闘っていて、多くはやめなきゃならなくなって、『だぶだぶのセーターとドクター・マーチンを身に着けてる』。悲しいわよね。だって、アートの問題だから。だから、インディペンデントなアーティストをからかう『バズフィード』にはファック・ユーだわ。悪いけど、私にはジョークじゃないの」
「私はまだ存在してるわ。この記事の他のアーティストと同様にね」とケイト・ナッシュは続け、「低俗な業界が」小さなアーティストが存在していくのを「楽にしてくれない」と論じている。
「あと、私がこの件を見過ごせないのは、たまたま人生でも幸せな素晴らしい時期にあるからよ」とケイト・ナッシュは述べている。「そうあるのは難しいことなわけで、でも、今はそうした状態にあるけど、この10年間、大丈夫とは言えない時期がたくさんあった。精神的にも、経済的にも、感情の面でも、肉体的にもね。そして、そういうイヤな時期にはこうしたことで深く傷つけられることがあった。そして、今回の記事の他の人たちもイヤな時期を過ごしているはずよ」
ケイト・ナッシュによるツイートはこちらから。
英「バズフィード」はこの批判に対して反応を示していない。
ケイト・ナッシュは先日『NME』に「GLOW」への出演について語っている。
ネットフリックスであの役が来た経緯については次のように語っている。「ちょっと演技もやってきていて、これまでの歳月で時々試しにやってみたりしてきたの。最終的にマイスペースに音楽を上げることになった理由も俳優の学校から落とされちゃったからなの。『だったら代わりに音楽をやってやる』という感じでね。数年前にもオーディションを受けていて、(「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」で知られる)ジェンジ・コーハンの番組のために19世紀を舞台にセイラムの魔女を演じるというもので、その時は役を得られなかったんだけど、私の仕事ぶりをジェンジは気に入ってくれて、『GLOW』のオーディションに誘ってくれたのよ」
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