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ナイン・インチ・ネイルズのフロントマンであるトレント・レズナーは友人であり、自身のヒーローであったデヴィッド・ボウイについて語っている。

ナイン・インチ・ネイルズは、1990年代の半ばにデヴィッド・ボウイと共にジョイント・ツアーを行っているほか、デヴィッド・ボウイのヒット曲“I’m Afraid Of Americans”を共作している。

今回、アメリカのラジオ局「ザ・カレント」のメアリー・ルシアとのインタヴューに応じたトレント・レズナーはデヴィッド・ボウイの対する自身の思いを明かしている。

「日頃から連絡を取り合うような仲ではなかったけど、強さやインスピレーションの源として彼は俺の側で見守ってくれていたんだ」とトレント・レズナーは語っている。「一目で分かるだろうけど、俺は大人なわけでさ、成熟しているし、自分の家族も持ってる。それでも俺は今なおアーティストとしての道を探求しているわけでね。そういう過程で、俺は何度もデヴィッド・ボウイを北極星として目印にしてきたんだ」

トレント・レズナーは次のように続けている。「俺も暗闇の中からならそういうことを見つけ出せるんだけど、彼はいつだって光の当たる場所にいたわけでね。インスピレーションや強さの源として、彼は常にそこにいてくれたんだ」

「前にもどこかで言ったことがあるけど、彼は俺がファンとして抱いていた非現実的な期待を上回ってきた数少ない人物の一人なんだ。アルバム・カヴァーを読み込んだり、見つけられる限りのインタヴューを読んできた一人のファンとして彼に抱くどんな期待にもね」

「幸運にも俺は実際に彼と会って、一緒にパフォーマンスして、彼と知り合えて交流もできたわけだけど、彼はあらゆる点で期待を上回っていたんだ。そういうことって滅多に起こらないわけでさ。彼は俺にとって本当に重要な人物だったよ」

ナイン・インチ・ネイルズは先日、カリフォルニア州ベイカーズフィールドで行った約3年ぶりのライヴでデヴィッド・ボウイの遺作となった『★(ブラックスター)』のラスト・トラックである“I Can’t Give Everything Away”をカヴァーしていた。

演奏の前にフロントマンのトレント・レズナーは次のように語っている。「今日は約3年ぶりとなるライヴなんだ。アルバムと映画のスコアを作るのに引きこもっててね。外の世界では何が起きてた? みんなは大丈夫かい? トランプについて話そうとしてるわけじゃないんだけどさ。断言するけどね」

彼は次のように続けている。「ライヴを最後にやってから、だいぶ経ってしまったけど、去年の初め、僕らにとって、僕個人にとっても非常に大切な人物を僕らは失うことになった。デヴィッド・ボウイさ。僕らはスタジオでたむろしてたんだけど、何かをしなければならないと感じた。乗り越えるためにね。そこで、彼がその締めくくりとして僕らに与えてくれた曲に取り組んだんだ。それは素晴らしいことだった。リリースしてないけどね。でも、ここで今、みんなに演奏しようと思うんだ」

観客が撮影したナイン・インチ・ネイルズによる“I Can’t Give Everything Away”のカヴァーはこちらから。

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